夫婦円満は共同の預金口座から? 離婚率が高い夫婦にありがちなことが判明

国別の意識調査では、日本人にとってやや耳の痛い結果が示された。

収入・預金通帳

もうすぐ結婚する共働きの男女のうち、「結婚したらすぐに共同の預金口座を作ろう」と考えているカップルはどれくらいいるだろうか。たかが口座とあなどるなかれ。それを作るか否かは、夫婦仲にも影響を及ぼす可能性が高いそうだ。

ある調査の結果について、『NEW YORK POST』『Metro』『Current Time News』などが報じている。


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■切り離せない「お金」の話

結婚してもフルタイムの共働きを続ける夫婦は、それぞれが継続して本人の預金を管理しつつも、「お金」に関して話し合う機会はとても多いという。

生活費の額やその負担割合については時おり見直しも必要。さらに家具、家電製品、車など大きな買い物をするとなれば、予算やそれぞれの負担額は真剣なテーマであり、けんかになることもしばしばではないだろうか。

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■共同の預金口座を持つと…

そんな中、アメリカのコーネル大学でマーケティング・コミュニケーション学を教えるエミリー・ガービンスキー准教授が、アメリカ心理学会の査読付きジャーナル『Journal of Personality and Social Psychology』に興味深い論文を発表した。

米国、英国、日本の夫婦の預金管理事情と離婚率について調査した結果、「共同で使用する預金口座を持つ夫婦は関係が円満」「個別に預金を管理し、出費の度に話し合いで負担額を決めてきた夫婦は離婚率が高い」ことが判明したというのだ。

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■共同体の意識がアップ

ガービンスキー准教授の論文によれば、共同の預金口座を一緒に管理してきた夫婦のもう1つの特徴は、多くの物事について「僕たち・私たち」という主語で話をする傾向にあること。

夫婦という言葉から、共同体、友情、思いやり、協力、相手の話を聞く、同意する、そんなものを思い浮かべる割合も多いことがわかった。

一方、それぞれが自分の預金からお金を出し合う方法を続けてきた夫婦は、「私」「僕」という主語を使う傾向があることがわかったという。


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■その努力が安定した信頼感に

そもそも長年の交際を経たカップルなら、共同の預金口座もすんなりと成立するだろう。だが現代は異性と知り合う形態もいろいろで、長年の大恋愛の末にという結婚ばかりではない。

それでも敢えて「お財布はひとつ」にし、クレジットカードの利用明細書も明らかにすると、経済観念に関する互いへの信頼感がしっかりと育まれる。その努力には格別な価値があるとしている。


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■日本の夫の意識

ちなみに、国別の意識調査では日本人にはやや耳の痛い結果が示されている。共同で使用する預金を持つ英・米の夫のほとんどがそれに満足しているのに対し、日本の夫の満足度は高くないと判明したのだ。

日本では『わが家の大蔵省はヨメ』と言いながら、じつは散財していないかと疑っている夫が多いということか。そうなると、基本的にお金を大事にする、経済観念がしっかりした奥さんを見つけることが何より大事ということにもなりそうだ。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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