インドで大量の「偽牛乳」が出回り問題に 獣医大学が無料検査を行う
インド・パンジャブ州獣医大学チームが、消費者のために牛乳の品質検査を無料で開催。インドの牛乳は危ない?偽牛乳とは?
インドは世界最大の生乳生産・消費国であり、牛乳消費量は日本に比べると半端ではない。
直接飲むだけでなく、ヨーグルトやラッシー、国民的飲み物である「チャイ」、アーユルベーダの健康オイルとしても有名な「ギー」、ベジタリアン料理に欠かせないチーズ「パニール」などでも利用され、それらは家庭で手作りをしている場合もよくある。
■「偽牛乳」も存在
そのせいか、飲むと健康を害する可能性がある「偽牛乳」が売られていることも、残念ながら少なくない。
牛乳の安全性に対して消費者の意識を高めるため、インドのパンジャブ州ルディアナの獣医チームは、誰もが普段自宅で飲んでいる牛乳を持ち込み検査できる「偽牛乳検査キャンプ」を行ったことを「Hindusthan Times」が報じた。
■キャンプは州をあげて開催
ルディアナの獣医チーム副首相であるインダージート・シン氏は、「酪農科学技術大学(CODST)とグルアンガドデーヴ開発獣医動物科学大学(GADVASU)を中心に、消費者の安全に焦点を当てた牛乳品質検査を行う」と述べた。
検査キャンプは3月2日から4月1日と、5月26日から6月1日までパンジャブ州全土で無料開催。悪質な偽牛乳の横行や品質低下を防ぎ、多くの消費者に安全への意識を高めてもらう計画である。