宮迫「牛宮城」ブームの裏で “あの巨匠”プロデュース焼肉店はいまだ復活に至らず
宮迫の牛宮城に劣らない人気を誇った堺正章の焼肉店。一時閉店から3年経っても動きがない理由は…。
宮迫博之の焼肉店「牛宮城」(ぎゅうぐうじょう)がオープンして1か月経った。お笑い芸人やユーチューバーが多数来店し、4月分の予約が満席になるなど、いまやすっかり人気店だ。
絶好調の宮迫のお店とは対照的に、マチャアキの愛称でかつて人気を誇ったマルチタレント・堺正章の焼肉店はいまだ再開できていない状況にあり…。
■六本木にあった堺正章の焼肉店
「牛宮城」は3月1日オープン。昨年はさまざまなトラブルに見舞われて先行きが危ぶまれていたが、いまや連日大盛況のお店に成長した。
同店は、東京の渋谷駅から徒歩5分ほどのところに位置する10階建てのビルに入っている。そんな渋谷から少し離れた港区・六本木──。かつて、ここにも「牛宮城」に引けを取らない人気焼肉店があった。料理バラエティ番組『チューボーですよ』(TBS系)で巨匠と称されていた堺正章プロデュースの「炭火焼肉An」だ。
■SMAPファンの「聖地」だった
堺の焼肉店は2009年にできた。六本木駅から徒歩1分で東京ミッドタウンの隣という好立地かつ、店舗面積700平方メートル、座席は139席と大規模なお店だった。
多くのお店を食べ歩いた堺が素材選びからメニュー、内装、BGMまでプロデュース。記者も何度か利用したことがあるが、1階はテーブル席とカウンターでカジュアルな感じなのに対して、2階は掘りごたつ式の個室があり、シックで落ち着いた対照的な雰囲気だった。
高級感あふれるのに価格は良心的。さらに朝4時まで営業していたことから、業界人や芸能人も足しげく通っていた。SMAP解散騒動のあった16年12月末には、中居正広、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾、さらには元メンバーの森且行が集まって「忘年会」を開いたことでも話題になり、SMAPファンの間で「聖地」としても親しまれた。
■3年前に「一時閉店」
しかし、19年1月、ビルとの契約満了のため、一時閉店。「炭火焼肉An」公式サイトには、堺と同店運営者の社長名で「新たなスタートをきるために少しお休みさせていただきます。移転先が決まりましたら改めてご報告いたします」というコメントが掲載された。
一時閉店して3年経つが、4月7日時点で営業再開の告知はない。ある芸能事務所関係者は、堺の焼肉店に関してこんな話があったと話す。
「この1~2年で再開するのではないかという噂がありました。ただ、このコロナ禍で話が前に進まなくなってしまったようです。ここ数年、営業できたと思ったら、緊急事態宣言やまん防で時短営業や休業を余儀なくされてしまいますからね。再びお店を開くのは、大変な状況なのでしょう」(芸能事務所関係者)。
では、堺のお店があった場所はいまどうなっているのか。4月初旬に足を運んだところ、JINROやマッコリを製造する「眞露株式会社」になっていた。近隣の飲食店スタッフによると、この会社ができたのは19年の夏ごろだという。
■「復活」はコロナ収束後か
堺は焼肉店を再開させることを諦めてしまったのだろうか。前出の芸能事務所関係者は、断念したわけではないと話す。
「堺さんは『やるからには下手なお店にはしたくない』と考えているのではないでしょうか。六本木のお店をやる際も、『今までのお店を覆す新しいお店にしたい』と意気込んでいましたからね。ただ、前のお店と同じくらいの規模のお店をこの状況でやるのは、難しいのでしょう。コロナが収束したころに動き出すかもしれませんね」(前出・芸能事務所関係者)。
さすが味を知る巨匠。「星三つ」のお店ができるのはもう少し先になるかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)