新鮮な魚が皿の上で動く動画が海外で話題 「生きたまま食べるのか」と誤解も

海のエイリアン「ワラスボ」を食べる動画で外国人がパニック? コメント欄で食文化に対する溝が浮き彫りに…。

2022/04/06 14:00

刺身醤油

ある日本人が新鮮な魚の活け造りを映した動画が、海外のSNSユーザーによって転載。驚きとともに誤解を招き、ネット上で大きな話題となっているようだ。

【動画】「エイリアン」とも呼ばれるワラスボの刺身


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■刺身の動画を転載すると…

事の発端は、日本人のInstagramユーザー「takahiro4601」さんがワラスボの刺身を食べる際に、身を切られたワラスボの頭部が箸にかみつく様子を撮影してアップしたことによる。

この動画を、生き物の写真などを数多く紹介している海外のInstagramユーザー「rhmsuwaidi」さんが引用する形で転載したところ、4万人のフォロワーを通じて、広く拡散されることになった。

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■コメント欄はヒートアップ

投稿には、多くの人から「ショッキングで、残酷な映像」「これは魚を苦しめており、良くないことです」「生きたまま動物を食べるなんて信じられない」といった感想が寄せられている。

その他にも「人間は地球の生態系を破壊しており、その報いを受けるだろう」などの飛躍したコメントや、箸から中国を連想したのか「中国人はこれだから許せない!」などの誤解も生んでしまっている。

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■冷静なコメントも

なお、映像を見る限りワラスボは「生きたまま」食べられているのではなく刺し身にされている。しかし活け造りでは魚の原形を模して並べることも多いため、海外の人々に誤解を与えてたのかもしれない。

生きたまま捌くという工程については賛否があるものの、コメントの中には、動画のワラスボの頭部が動いたのは「神経系がまだ働いていたのだろう」という冷静な見方もあった。


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■佐賀県で愛されるワラスボ

ワラスボは日本では有明海にしか生息しないハゼの仲間で、少々グロテスクな姿から「佐賀のエイリアン」とも呼ばれている珍しい魚だ。

一方で味は良く、干物や刺し身、ふぐのヒレ酒のような「すぼ酒」などが地元の人々によって楽しまれている。「ワラスボ」の頭文字を取った「WRSB」なる公式サイトも存在するほどである。

そんなクリーチャーじみた見た目も、今回の動画の拡散に一役買ったのかもしれない。

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(文/Sirabee 編集部・びやじま

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