トラックが大量の魚を運ぶ最中に横転 道路が粘液で覆われ異様な事態に
身の危険を感じると粘液を分泌する「ヌタウナギ」。トラックの事故で道路にぶちまけられた結果…。
高速道路で大量のヌタウナギを運ぶ大型トラックが事故に巻き込まれ、道路のいたるところがヌタウナギの吐き出す粘液に覆われる映像が、多くの反響を集めている。『CBS News』『Motor Biscuit』などの海外メディアが報じた。
■ヌタウナギを満載した車が…
2017年にアメリカのオレゴン州で発生したこの事故では、海洋生物を運ぶ大型トラックが高速道路で転倒したため、コンテナに積まれていた数千匹の魚が道路上にぶちまけられた。
コンテナの中には、英語で「Slime eel(スライムウナギ)」とも呼ばれるヌタウナギが大量に入っていたため、道路は真っ白な粘液に覆われ、10台以上の車が巻き込まれたという。
■ストレスを感じると粘液を分泌
ヌタウナギは名前にウナギとついてはいるもののウナギの遠い親戚のような生き物で、通常は深海に住んでおり「生きた化石」と呼ばれるほど、古くからその姿を変えていない。
さらにヌタウナギは外敵から身を守る際に身体から「ムチン」という物質が含まれた粘液を分泌し、その粘液は襲ってきた敵の身体を多い窒息死させてしまうほど強力。海水を吸収して膨らむために周囲をあっという間に粘液まみれにしてしまうという。
■撤去に一苦労
1匹でも厄介な粘液が数千匹分も路上に放たれたことにより、走行していた車のタイヤが粘液を巻き込み、走行不能になってしまった。
現場にはオレゴン州警察とオレゴン運輸局が駆けつけ、粘液の撤去にはブルドーザーが出動された。道路から粘液は無事に取り除かれたが、ブルドーザーを清掃するためには部品の一部を破壊する必要があったとのこと。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)