火災から命がけで妻を守った男性 全身に大やけど負い死亡
愛する妻を死なせたくない。その一心で、夫は激痛に耐えた。
夫に守られた妻は、レスキュー隊に「夫を助けてください」と懇願。しかし手遅れになり夫が死亡したこと、妻も大やけどを負ったことなどを、『South China Morning Post』などの海外メディアが伝えた。
■アパートで火災が発生
中国・安徽省の村で3人の子を育てていた夫婦が、2018年により報酬の良い仕事を得るため、別の土地に移り住むことを決めた。
子供たちの世話は祖父母に任せ、新たな土地で懸命に働いていたが、3月13日に自宅アパートで火災が発生。気づくのが遅れたせいでドアからは脱出できず、夫婦はベランダに避難しレスキュー隊を待った。
だが炎の勢いは猛烈で、夫婦そろって全身に大やけどを負うはめに。死の危険にさらされながら、夫はどうにかして妻を守ろうと考えた。
■「夫を助けて」と求めた妻
夫はやけどを負いながらも、炎から少しでも離そうと妻をバルコニーの外側に立たせ、内側から両腕を伸ばして妻をしっかりと支えた。
しばらくして到着したレスキュー隊に、妻は「どうか先に夫を助けてください、お願いします」と懇願。レスキュー隊はただちに夫婦を救い出し病院に搬送したが、夫は体表面積の98パーセントにやけどを負っていた。