誘拐犯に育てられた女性 「それでも私の母」と主張し早期釈放に期待
「“母”だから…」。誘拐された女性が、刑務所に送られた犯人の女の帰りを待っている。
赤ちゃんの頃に誘拐されたものの、大事に育てられた女性。実の親のもとに戻ってもなお容疑者の女を“母親”として慕っていることを、『LADbible』など海外のメディアが伝えている。
■まさかの誘拐事件が発生
1998年のこと、アメリカ・フロリダ州の病院で、16歳の女性が女の子の赤ちゃんを出産した。しかし、そのわずか数時間後、看護師の格好をした女が病院に潜入し赤ちゃんを誘拐。そのままサウスカロライナ州に移動し、赤ちゃんを自分の子供として育て始めた。
だが2017年のこと、事件に関する有力な情報をようやく入手した警察が動き、女を逮捕。それと同時に成長した女性を発見し、実の家族と再会させた。
■“育ての母親”に実刑判決
確かに赤ちゃんを誘拐したと認めた女に、裁判所は懲役18年の実刑判決を言い渡した。
だが、誘拐された女性にとって、女は“母親”。生みの親がいると知ってもなおその思いに変わりがないことから、裁判所に手紙を書くことを決めた。