大富豪子息が船のプロペラに巻き込まれ死亡 海に転落した婚約者を助けようと…
自分の不注意のせいで、将来を嘱望されていた男性を死なせてしまった婚約者のショックは大きい。
大手民間銀行を創設した大富豪を父親に持ち、一流大学を優秀な成績で卒業。そんな将来を嘱望されていた若者がこの週末、アメリカ・フロリダ州で思わぬ悲劇に巻き込まれた。
壮絶な事故死であったことを、『Miami Herald』『PEOPLE』『NEW YORK POST』などが報じている。
■父親は銀行家として大成功
事故死が伝えられたのは、31歳のフアン・カルロス・エスコテット・アルビアレスさん。ベネズエラで優れた銀行家として成功をおさめた、大富豪フアン・カルロス・エスコテット・ロドリゲスさん(62)の息子だ。
アルビレスさんは、アメリカ・フロリダ州の名門マイアミ大学を卒業後、父が創設したベネズエラの民間銀行バネスコ(Banesco Banco Universal CA)の取締役に就いていた。
■婚約者が海に転落
そのアルビアレスさんが12日、フロリダ州南部のキー・ラーゴ島沖で開催されたカジキ釣り大会に参加していたなか、不慮の事故に見舞われた。
釣りに同行していた婚約者の女性が船長8メートルの釣り船から誤って転落し、アルビアレスさんは救おうと自身も海に飛び込んだが、プロペラに巻き込まれ、搬送先の病院で死亡が確認された。
■不動産開発事業を管理
バネスコは、首都カラカスを中心にベネズエラ全土に300を超える支店を持ち、600万超の顧客がいるといわれる同国では民間最大手の銀行だ。
父親のロドリゲスさんはパナマ、ドミニカ共和国、プエルトリコ、コロンビア、およびアメリカでの金融事業を統括するバネスコ・フィナンシャル・グループを立ち上げた。
アルビアレスさんは子会社のひとつであるバネスコUSAの責任者として、マイアミ周辺の不動産開発事業にあたってきた。
■婚約者のショックは大きく…
アルビアレスさんと今年11月に結婚する予定だった婚約者のアンドレア・モンテロさん(30)は転落後に無事救助されたが、自分の不注意のせいで婚約者を死なせてしまったことに、大変なショックを受けている模様だ。
アルビアレスさんには3人のきょうだいがおり、スペイン・ガリシア州のア・コルーニャ県に暮らす父ロドリゲスさんの純資産は、35億ドル(約4,140億円)ともいわれている。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)