「ラジオ、懐中電灯が売り切れ」 家電量販店の”あるコーナー”に異変が…

16日の地震以降、大手家電量販店では懐中電灯や電池が品切れになるところも…。

2022/03/26 05:45

防災グッズ「ヨドバシカメラ」

16日に福島県沖で最大震度6の地震が発生し、21日には「電力需給ひっ迫警報」が発令されるなど、日常生活を脅かす事態が続出している。そんな中、家電量販店では「異変」が起きていて…。


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■災害が続出

2011年の東日本大震災から11年が経過した今年の3月16日、再び福島県沖で最大震度6を記録する地震が起きた。この影響で東日本で一部の火力発電所の運転停止が続き、供給力が落ち込んだ。

さらに、22日に東京が季節外れの寒さに見舞われたことで、経済産業省が「電力需給ひっ迫警報」を発令する事態に。200万~300万軒規模の停電が発生する可能性も取りざたされるなど、混乱に見舞われた。

幸いにも大規模な停電は発生しなかったが、ここ最近災害の恐怖が間近に迫っている。

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■防災グッズが品切れに

日常生活を脅かす出来事が続いたことで、家電量販店では異変が起きている。都内のある家電量販店で働く店員からは、このようなコメントも。「16日以降、防災グッズが飛ぶように売れているんです。懐中電灯や防災用ライトが品切れになったり、入荷待ちになってしまうこともありました」(都内家電量販店の店員)。

16日の地震は都内でも震度4の揺れを観測した。不安を覚え、万が一に備えて防災グッズを買い求める人が急増したのかもしれない。

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■「前日比300%になった日も」

地震以降、防災グッズの売れ行きは伸びているのだろうか。ヨドバシカメラに問い合わせると、「17日は、ラジオや懐中電灯、電池、そのほか防災用品の売れ行きが前日対比で約300%になりました。一時的に東北店舗(仙台、郡山)でラジオ、転倒防止棒、耐震マット等が在庫切れを起こしましたが、現在品切れはほぼ解消しております。お客様の防災意識が高まっているため、高額なポータブル電源(蓄電池)の売れ行きがよくなっています」(ヨドバシカメラ広報)という回答が。

ビックカメラも、防災関連商品の売り上げが好調だと話す。「懐中電灯、ランタン、ポータブル電源、ソーラーパネル、保存食や保存用飲料、非常用トイレ、防災バッグ(細々とした防災グッズがリュックに入ったセットです)など、さまざまな商品が売り上げを伸ばしています」(ビックカメラ広報・IR室)。

地域によって多少の差はあるかもしれないが、防災グッズに対する関心が高まっていることがうかがえた。


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■行動を起こす人の声も

ネット上でも、「この週末で防災グッズ見直そう」「家に懐中電灯もラジオもないからリスト化してそろえる」「地域のハザードマップとか、防災グッズ、非常食や水の備蓄、備えに早いも遅いもないから動かないと」「前に買った防災グッズ整理したら、使用期限とか賞味期限あって買い直さないと…」など、有事に備える人々の声が多数あがっている。

迷ったら家電量販店に立ち寄って、手に取りながら選んでみるのもいいかもしれない。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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