子犬5匹を拷問死で20代男が逮捕 「犬好きな人に譲ります」ネット広告を狙う
交際していた女性は、男について「Facebookで広告を見つけるたびに子犬を譲り受け、でも次々と姿が消える」と証言。
このほどアメリカ・テキサス州で、子犬を次々と拷問死させていた男が逮捕された。男は「子犬を譲ります」というネットの広告を狙い、譲り受けては犯行に及んでいた。地元メディアの『KXAN-TV』『KVUE-TV』などが報じている。
■狙われたFacebookの広告
テキサス州のオースティン市で、あちこちのホテルに犬を連れて泊まっては拷問死させていた男が、動物虐待致死の重罪につき逮捕された。
男は、ヘイズ郡ビューダ市のタイラー・ヘイスティングス・ベリー容疑者(27)。Facebookに投稿される「犬好きな人に子犬を譲ります」という広告記事を見つけると主に連絡し、犬たちを無料で入手していたことがわかっている。
■ゆっくりと首を絞めたか
最初の事件は昨年6月28日、ダブルツリー・スイーツbyヒルトン・オースティンというホテルで発生。ベリー容疑者が宿泊しチェックアウトした部屋に、ピットブルの子犬の死骸が残されていたことを清掃スタッフが発見した。
解剖の結果、48時間前から24時間前にかけ非常にゆっくりと首を絞められ、水に溺れさせられた可能性もあると判明。獣医からは「想像を絶する痛みと苦しみを経験しただろう」との説明があった。
■犯行は薬物の影響下で
警察はこのたびの逮捕で、昨年6月5日に別のホテルで全身びしょ濡れで死んでいる犬が発見されたこと、さらに8月にはハイアット・ハウス・オースティン/ダウンタウンで、ゴミ箱に2匹の子犬の死骸が捨てられていたこと、そして2件とも宿泊者はベリー容疑者だったことを明らかにした。
宿泊した部屋でドラッグの注射を打っていた形跡があり、犯行時は薬物の影響下だった可能性が高いが、動機はいまだ語られていないという。
■余罪も多々か
ベリー容疑者と交際していた女性は「彼はFacebookで広告を見つけるたびに、子犬を譲り受けていた。ところが次々と姿が消えてしまう。それが少なくとも5回あった」などと証言。警察は、余罪についても追及していく模様だ。
なお、オースティン市の北となるフラッガービル市でも犬の虐待や拷問死が相次いで起きていた。それらへの関与も疑われているという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)