11歳少女に父、兄、祖父とおじが長年の性的虐待と暴行 2名は現在も逃走中
少女は、子供たちの性被害を防ぐ目的で学校が行ったワークショップに、勇気をもらっていた。
家族や親せきの男たちが代わるがわる女の子を性の餌食にするという、あまりにも悲惨な事件がインドで発覚した。少女が被害を打ち明けるまでに長い年月を要したことを、『Indian Express』『Times Now News』ほかが伝えている。
■学校のカウンセラーが通報
事件は、マハーラーシュトラ州プネー県のバンドガーデンという町で、ある学校のカウンセラーが「11歳の女子児童が、性的虐待と暴行の被害にあっている」と警察に通報したことで発覚した。
加害者は父、兄、祖父とおじ1名だといい、警察は19日、少女の兄と56歳の祖父の身柄を拘束。厳しい取り調べを行った。
■父親は5年も前から…
少女がカウンセラーに被害を打ち明けるまで、じつに長い年月がかかっていた。兄は2020年11月から妹に性的暴行を働いていたことを認めたうえで、「父親はビハール州に住んでいた5年前から行っていた」と供述。ただし祖父やおじの犯行は把握していなかった。
少女は「集団で襲われたことはない」「祖父とおじは離れて暮らしている。性的虐待は2021年から始まった」などと説明しているという。
■父親とおじは逃走
警察によれば、父親とおじは現在逃走中。それぞれの行方を追っており、身柄を確保したら同時に逮捕する予定だという。
また、強姦の事実がわかった兄と父親にはインド刑法376条(強姦罪)で裁かれ、性的虐待を働いた疑いがある祖父とおじには、同354 条(女性に対する侮辱、暴行)が適用されるだろうと発表している。
■幼少期からの教育は大切
少女がカウンセラーに性被害を告白したのは、学校が少年少女の性被害を防ぐ目的で、『Good touch and Bad touch(体への正しい接触と誤った接触)』というワークショップを開催したことがきっかけだった。
これは、子供たちには幼稚園の頃から「どこを触られたらそれは性的な意味を持つのか」という概念を教えるもの。この事例からもわかるが、性犯罪に巻き込まれないよう警戒心を持たせる教育は、近年とても重要になっているという。
・合わせて読みたい→30代女性への性暴行で13歳少年の身柄を拘束 性犯罪加害者の低年齢化が深刻に
(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)