営業中の「車突入事故」から半年 新宿の人気ラーメン店がいまだ休業中の謎
新宿の人気ラーメン店が半年近くお店を閉めている。営業再開できないのには、「ウクライナの影響」という声も…。
2021年冬、新宿歌舞伎町にある人気ラーメン店「麺匠 竹虎本店」の店舗に車が追突するという衝撃的な事故があった。お店は修繕工事のため、休業に追い込まれた。
事故から半年近く経ったいま、お店に足を運ぶと、大規模な工事が行われていた。実は、同店が営業できないのには、「ある理由」が…。
■「ラーメン居酒屋」として人気
「竹虎」はラーメンはもちろんだが、お酒やおつまみも提供している「ラーメン居酒屋」として人気を博していた。コロナ前は午前11時から朝9時まで営業し、深夜でも満席になることが少なくなかった。
醤油に焼きあご出汁を使ったあっさりした「あご出汁醤油ラーメン」や濃厚な豚骨スープに背脂が入ったコッテリ系の「裏竹虎ラーメン」など、あっさり派もコッテリ派も満足できることからファンも多い。
記者も2軒目、3軒目と飲み歩いた末に「竹虎」に行きつき、ビールを飲みながらたこわさをつまみ、魚介豚骨つけ麺をすすって締めるのが定番だった。ここには個室、ソファ席が用意されており、通常の“カウンター席のみ”の店に比べ、ゆったりラーメンと酒が楽しめるのだ。
■営業中に車が突入
そんな人気店が休業したのは、2021年11月のこと。80代の男性が運転していたワンボックスカーが営業中の店舗に突入したのだ。運転手や店内にいた客6人がけがをし、5人が病院に搬送される大事故に。
お店の入り口や店内が損傷し、改修工事のため、休業に追い込まれた。なお、同店から徒歩数分のところにある系列店の『麺匠 竹虎新宿店』は現在も営業を続けている。
■「機材の配送が遅れている」
「大事故」から半年以上たっても、いまだ営業再開の告知はない。3月中旬、お店に足を運ぶと、まだ扉の木がむき出しでメニュー写真等も外されていた。以前の行列を知っていると、少し寂しい印象だ。
店内には、作業員数名がかなり大規模な工事をしていて、すぐに営業再開するとは思えない状況。近隣の店舗スタッフは、工事が予定よりも遅れていると話す。
「コロナやウクライナ情勢の影響で、機材の配送が遅れているそうです。工事もかなり大規模にやっているので、再開するのはまだ先になるのではないでしょうか」(近隣の店舗スタッフ)。
■お店に問い合わせると…
営業再開はいつになるのだろうか。系列店の『竹虎 新宿店』に問い合わせたところ、「現段階では未定です。実は、これを機に店内の改装工事も同時にやっているんです。いまはリニューアルのための内装をどうするか決めているところなので、まだ再開の目途は立っていません」(「竹虎 新宿店」のスタッフ)。
もう少し時間はかかるかもしれないが、生まれ変わった「竹虎」に会えるのはうれしいかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)