動物園から逃げ出したラクダに襲われ男性2人が死亡 捕獲しようと試みるも…
動物たちには、嫌がることをしたり興奮させたりしないよう注意が必要だ。
動物園で、飼育員が猛獣に襲われる事故は度々起こっている。このたび凶暴なイメージのないラクダが人間を襲い、2人の男性が命を落としたことで、世間に衝撃を与えている。アメリカの『NEW YORK POST』やイギリスの『The Guardian』が報じている。
■ラクダが人を襲う
事故はアメリカ・テネシー州のオビオン市にあるシェーリー・ファーム内にあり、親子連れなどに人気の『ふれあい動物園』で起こった。
10日の午後4時45分ごろ、オビオン郡保安官事務所に「動物園から逃げ出したラクダが人間を襲った」との通報があり、救急隊員が到着したところ、ボビー・マテニーさん(42)とトミー・ガンさん(67)の2名が意識不明の状態で倒れていた。
■救急車のボディも攻撃
2人の横には、手綱がちぎれたラクダ1頭がいた。救急隊員が負傷者を救急車に運ぼうとすると、ラクダは興奮状態だったのか、救急車のボディに体当たりしてきたという。
保安官は周囲の安全を確保する必要があると判断し、その場でラクダを射殺。致命傷を負ったボビーさんとトミーさんは、病院に搬送されたものの死亡が確認された。
■ラクダを捕獲しようと…
目撃者によると、ボビーさんとトミーさんは手綱の切れたラクダが逃げ出したことに気づき、捕まえようとしていた。しかしラクダは興奮が激しく、ふたりを攻撃し、倒れ込んだところを蹴ったり踏みつけたりしたという。
ラクダはどのようにして手綱を切って逃げ出したのか、動物園の安全対策に問題はなかったのかなど、郡保安官事務所が現在も調査にあたっている。
■全身で敵を攻撃するラクダ
凶暴なイメージがあまりないラクダだが、専門家はこの事件について「大人のラクダの力は相当なもので、動物は通常、後ろに向かってしか蹴ることができないが、ラクダは前後両方向に蹴ることができる。
ひざまずくことも可能で、長い首も駆使して全身で敵を攻撃することがある」と説明している。
ある高校で働いていたボビーさんについて、同僚や生徒たちは「とても勤勉で、私たちにいつもたくさんの笑いを提供してくれていた」と話し、その死を惜しんでいる。葬儀は近々、高校の体育館で営まれる予定だという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)