22年間ナゲットとチップスしか口にしない女性 「野菜や果物が食べられない」と悲痛
いつの日か病を克服し、パートナーや友人たちと楽しい食事ができるようになればいいが…。
「選択的摂食障害(ARFID)」を患っている女性が、苦悩や悲痛さに満ちた自身の日々について告白し、反響を呼んでいる。オーストラリアの『news.com.au』やアメリカの『NEW YORK POST』が報じている。
■3歳で発症
拒食症の一種である選択的摂食障害。決まったメーカーのある食品しか食べられないといった、ごく限られた食品の摂取にこだわる心の病で、そのほとんどが幼少期に発症するという。
その病を告白したのは、イギリスのケンブリッジに住むサマー・モンロさん(25)。好き嫌いなく何でも食べていたサマーさんは、3歳の時に初めてマッシュポテトを口にして気分が悪くなり、それがきっかけで発症したそうだ。
■22年間ナゲットとチップスのみ
「あれから22年間、特定のメーカーのチキンナゲットとポテトチップスしか食べていません」とメディアに告白したサマーさん。好き嫌いが目立つ子供は多いが、彼女の場合はより極端だった。
野菜や果物を目にするだけで気分が悪くなってしまうといい、「以前リンゴを試してみましたが無理でした。脳が受け入れないのでしょう」と語っている。
■食事時間が退屈
サマーさんはその病を克服しようと、複数のセラピーの指導を受け、催眠療法なども試みたが、いずれも効果はなかった。
さらに「食事の時間は本当に退屈です。仕事の休憩中もみんなはサンドイッチやいろいろな物を楽しそうに食べているのに、私はチップスのみ。飽き飽きしています」と、つらい心境を明かした。
なおナゲットやチップスは、“サクッ”“カリッ”とした食感が得られるもののみにこだわっているという。
■パートナーは理解
脂質が多く、コレステロールも気になる食生活を送っているサマーさんだが、それでも健康診断の結果に異常はない。血液検査で問題を指摘されたこともないそうだ。
そんなサマーさんにはディーン・マクナイトさん(26)というパートナーがおり、彼はその病について理解してくれている。初デートでレストランを選ぶ時、お店を決められず、勇気を出して病について告白したのだ。
外食時には別々の料理を注文するふたりだが、普段も1日に2回、それぞれに自分の食事を作って食べているという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)