仮設トイレを使用していた男性作業員が圧死 ブルドーザーが誤って押しつぶし…
ブルドーザーは、排土板を地面から1メートルほど上昇させた状態で動いていた。
アメリカ・フロリダ州の産業廃棄物処理場で、作業員が使用していた仮設トイレがブルドーザーに押しつぶされるというアクシデントが発生した。地元メディアの『Tampa Bay10/WTSP』『News Channel8/WFLA』などが報じている。
■1日の作業を終え…
事故は4日午後5時すぎ、フロリダ州ポーク郡のウィンター・ヘイヴンにある公営の産業廃棄物処理場「Polk County Landfill Solid Waste」で起きた。
現場で作業していたブルドーザーが、誤って仮設トイレを押しつぶし、中には男性作業員のアーロン・ヘンダーソンさん(43)が入っていた。ヘンダーソンさんは、現場に出入りするダンプなど車両の交通整理を担当。1日の作業を終え、トイレを利用していた。
■異音と衝撃に気づく
ブルドーザーは堤防状になった盛り土の上にいて動き出し、正面下方に設置されていた仮設トイレをブレード(排土板)がなぎ倒し、押しつぶした。
オペレーターは異常な衝撃と音に気づき、ブルドーザーから降りて確認。仮設トイレ内部では、ヘンダーソンさんが意識のない状態で倒れていたという。
■ブレードで視界が悪く
通報を受け緊急車両が現場に向かったが、ヘンダーソンさんはすでに心肺停止の状態で、搬送先の病院で同日夜に死亡が確認された。現在、遺体の司法解剖が行われている。
ポーク郡保安官事務所で事情聴取が行われ、オペレーターは「大型のブレードを地面から1メートルほど上昇させた状態で動いていた。それで視界が遮られ、正面の下方がまったく見えなかった」と話したという。
■初めての死亡事故
この産業廃棄物処理場には日々、何百台という大型トラックが大量の廃棄物を搬入し、作業現場の安全確認は徹底されていた。死亡事故が起きたのは今回が初めてだという。
加害者・犠牲者ともに労働者派遣業者との契約で派遣されていた作業員で、事故の原因について、現在それぞれの事業責任者、現場監督などからも話を聞いている。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)