「アノニマス」がロシア連邦機関をハッキング ウクライナ侵攻関連の36万文書を暴露 

先にはロシア国営放送のハッキングに成功していた「アノニマス」。彼らがまたしても行動を起こした。

2022/03/11 13:20

ハッカー・ハッキング・サイバー犯罪

ウクライナ侵攻の軍事作戦を批判し、ロシアに対してハッキングを仕掛けている国際的なハッカー集団「アノニマス」。彼らがロシアの連邦機関から莫大な量の文書を盗み出すことに成功したといい、真実であれば大変な快挙だと話題になっている。

【画像】成功を報告するアノニマスのツイッター


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■国営放送をハッキング

ロシアの報道に捏造や操作が強く疑われているなか、アノニマスはロシアの国営放送や映像配信サービスなどをハッキングし、ウクライナの過酷な現状を表わす映像を流すなどしていた。

また、ネットでもロシア国民に対して「ウクライナへの攻撃をやめさせるには、プーチンを追い詰め排除することが必要」「国民の皆さんはどうか立ち上がってほしい。誰もがこのような軍事作戦に賛成していない」などと訴えかけてきた。

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■36万超のファイルを公開

そして10日、このハッカー集団は33万を超えるフォロワーがいるツイッターのアカウント「Anonymous TV@YourAnonTV」を通じて、もう1つの作戦が成功したことを報告。ロシアの連邦機関から36万4,000件もの内部文書を盗み出すことに成功したといい、公開のため別にページを設定したという。

ファイルは2つのパートに分けられたが、サイズはなんと817.5 ギガバイト。「マルウェアやフィッシングファイルを仕込んで電子メールで送りつけてくる者に十分警戒し、安全なPDFファイルに変換する『Dangerzone』のようなツールを利用することも検討してほしい」と呼び掛けている。

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■被害にあった機関とは

アノニマスによれば、彼らがハッキングしたのはロシアの通信規制当局とされる「ロシア連邦通信・情報技術・マスコミ分野監督庁(Roskomnadzor)」だという。

彼らは現地時間の4日、Facebookのブロックを発表していた。運営者によるロシアのメディアへの差別・批判が理由に挙げられたが、実は、欧米から得たウクライナの情報についてロシア国民が発言することを警戒したと考えられている。

そのため、この動きの前後となる日付の文書に特に注目が集まっている模様だ。


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■政府に代わり立ち上がる個人

多くの国で政府はウクライナを何とか助けたいと思ってはいても、軍備や攻撃に手を貸せば参戦を表明したとロシアに受け止められ、事態をさらに悪化させる可能性がある。

悩ましいその立場に代わり、軍事経験を持つ元兵士を含む外国人義勇兵や、アノニマスのようなハッカー集団が次々と立ち上がり、彼らの支援と活躍に大きな期待が集まっている。

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■アノニマスがツイッターで成功報告

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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