スマイリーキクチ、侮辱罪厳罰化案に悪用を危惧 「示談金目的で…」
インターネット上の中傷を抑止するための侮辱罪の厳罰化案について、スマイリーキクチが新たな懸念を示している。
お笑いタレント・スマイリーキクチが9日、自身のツイッターを更新。インターネットにおける誹謗中傷を抑止するための侮辱罪の厳罰化について、悪用を危惧した。
■刑法などの改正案が決定
SNSによる中傷が幾度となく問題になっている中、政府は侮辱罪の厳罰化などを盛り込んだ刑法や関連法の改正案を決定。今国会中の成立を目指している。
侮辱罪は、現行法では「拘留または科料」となっているが、改正案では「1年以下の懲役もしくは禁錮、30万円以下の罰金、または拘留もしくは科料」とする。
また改正案には、刑務作業の義務のある懲役刑と、義務のない禁錮刑を一本化した「拘禁刑」の創設も盛り込まれている。
■過去に中傷の被害
キクチは、過去にインターネット上で「殺人事件の犯人だった」というデマを流され、全くいわれのない誹謗中傷の被害を長く受けてきた経験があり、現在は芸能活動と共に、インターネットにまつわるマナーやトラブル対策に関する活動を行なっている。
今回の改正案についても関心を持っており、「SNSの誹謗中傷対策として、侮辱罪と懲役刑の改正案に『政治家の言論弾圧や言葉狩りに悪用される』と危惧している人が多い」とつづる。