「子供が何歳まで母乳を与えるか?」 永遠のテーマをママたちが熱く議論
「母乳を飲む姿がかわいくて授乳を止められない」といったママも多いようだ。
「2歳半の息子に授乳中です」と話す動画をTikTokに投稿した母親。すると世間から、「2歳はもう十分大きいでしょう。まだあげてるの?」とブーイングを食らってしまったという。
わが子に母乳を与えることに、世間はなぜ期限を設けようとするのか。どうにも納得できないという母親の話題を、イギリスの『The Sun』が報じている。
■フォロワーから心無い言葉
「thebreastfeedingmentor」のアカウント名でTikTokに投稿したのは、イギリスで2歳半になる息子を育てているダニエル・ファシーさんだ。現在も授乳を続けており、その様子や母乳育児を支持する発言を動画にして公開している。
だが、ユーザーから「まだ母乳をあげているの?」「2歳半で授乳って、もう大きすぎない?」といったコメントを寄せられることがあるという。
■「授乳は母親の特権」
そこでダニエルさんは、「息子は最近、乳歯が生えてくる痛みで不機嫌なことが多く、歯固めを買ってみたものの、嫌がって使ってくれなかったの」と説明した。
息子はそれより母乳がほしいと求めてきたため、現在では1日2~3回の授乳が日課に。ダニエルさんは「授乳は息子の歯茎の痛みや不快感、不安、そういったものを消し去る魔法のようなもの」「これは母親の私にだけしかできない“特権”よ」と話している。
■賛否の議論が交わされる
すると、フォロワーからは「母乳育児はすべての問題を解消する万能の治療法」「母乳をやめる時期は、子供が自分で決める」といったダニエルさんを擁護するコメントが並んだ。
さらには「うちの子は3歳半まで飲んでいた。さすがに恥ずかしくなったのか、自分でやめると言い出した」という体験談も寄せられた。
だが、「2歳半はさすがにもう…」「子供を甘やかすことにつながるのでは?」と、やはり反対する意見もあり、コメント欄では熱い議論が交わされた。
■「できれば2歳以上まで」
なお、世界保健機関(WHO)は母乳育児について、「できれば2歳以上まで与えてみましょう」と推奨している。
糖質、脂質のほかに良質のタンパク質、ビタミンやミネラルなどが含まれている母乳。そして注目されるのは、ラクトフェリン、オリゴ糖、ムチン、リゾチームなど免疫や成長因子にかかわる生理活性成分を多く含み、赤ちゃんの健やかな成長に大いに寄与していることだ。
離乳食が始まり、1日3回しっかり食事を食べるようになれば母乳は不要と考える人は多い。だが、そこでやめてしまうのはもったいない。「母乳は子供にとっての大切な心の栄養」と語る専門家も多いようだ。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)