30代女教師が教え子を毒牙にかけたか 夫の精子入りケーキ食べさせ児童ポルノ撮影
被告の女は法廷で、夫の指図のままに動いていたことへの後悔と、家族や地域社会への謝罪の言葉を述べた。
アメリカ・ルイジアナ州リビングストン郡の裁判所で、このほど元教師の女に重い実刑判決が言い渡された。児童ポルノで稼ごうとする夫の片棒を担ぎ、おやつに精子を含ませるという行為も働いていた。
『FOX5 NEWS/DC』『WGN-TV』『KSAT-TV』など、アメリカの多くのメディアが報じている。
■保安官代理の夫と教師の妻
事件を起こしたのは、リビングストン教区の保安官代理だったデニス・パーキンス(現在46)と、妻で公立ウェストサイド中学校の教師だったシンシア・パーキンス(現在36)だ。
デニス被告は2019年、サビーン郡にあるふたりの自宅に、以前に関係を持っていたメラニー・カーティンという女を招いた。またシンシア被告は、13歳未満の未成年者2名を連れ込むと裸にさせ、入浴やみだらな行為を撮影していた。
なお、被害者はシンシア被告の教え子なのかどうか、またその将来とプライバシーを考慮し、名前、性別、学校名や学年などは明らかにされていない。
■監視機関が違法動画を発見
この事件が発覚したのは、2019年10月。「全米行方不明/被搾取児童センター(National Center for Missing & Exploited Children)」が、ふたりが未成年者と裸で過ごす違法動画の存在に気づいたことがきっかけだった。
情報はルイジアナ州の当局に送られ、ふたりとも逮捕と同時に保安官事務所および中学校から解雇された。その後の供述から、デニスの精子を混ぜ込んで作られたカップケーキが子供たちに振る舞われていたことも、明らかになっている。
■司法取引に応じる
シンシア被告は、未成年者に対する性的虐待、性的暴行、児童ポルノ禁止法違反、有害物質の摂取強要など、重罪を含む72件もの罪に問われることに。だが「事件の首謀者は夫だ」と主張し、離婚を申請した。
弁護人の強い勧めでシンシア被告は捜査の協力と証言を約束し、司法取引が成立。罪状が3件にまで減じられると、今月14日には有罪答弁を行い、裁判は18日にリビングストン教区裁判所で開かれた。
■謝罪を述べて刑務所へ
シンシア被告は法廷で、夫のデニス被告が指図するままに動いていたことへの後悔を口にした。そして被害者、家族や知人・友人、8年近く勤務していた同教区の公立小・中学校の元同僚や児童・生徒、地域住民たちに対して、謝罪の言葉を述べた。
判事から懲役41年の実刑判決を言い渡されると、その身柄は刑務所へ。一方の夫は重罪を含む78件の罪に問われており、裁判は今年5月に始まる予定だ。
■もう1人の女には終身刑か
なお、その児童ポルノ撮影時に参加していたカーティンも、パーキンス元夫妻に続いて逮捕・起訴されたが、デニス被告と愛人関係にあったと考えられる2014年、睡眠薬で眠らせた女性への性的暴行を撮影していたことも明らかになった。
未成年者性的暴行の実行犯で、悪質な盗撮行為の疑いがもたれているカーティン被告には、終身刑が下ることが予想されている。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)