国会前に居座るデモ隊に警察が対抗 童謡『サメのかぞく』を爆音でリピート再生
なぜか嫌がらせの手段として使われがちな子供向けヒットソング『サメのかぞく』。エンドレス再生の悪夢が再び…。
ニュージーランドの警察当局が、国会前に居座るデモ隊に対してさまざまな楽曲をを繰り返し再生している。その中には童謡『サメのかぞく』も含まれているというニュースを、『BBC』『Insider』などの海外ニュースが報じている。
■放水も効果がなく…
ニュージーランドでは先週から、新型コロナウイルスのワクチン接種義務化に反対する人々のデモ隊によって、首都ウェリントンにある国会前の敷地が占拠されている。
当局は当初、彼らを退去させるためスプリンクラーで放水を行ったが、効果は薄かった。その後は昼夜を問わず大音量の音楽を流し続けることで、抗議者たちをウンザリさせる作戦に打って出たようだ。
■爆音で音楽を流して対抗
それがどんな名曲であっても、昼夜を問わず永久にリピートされたら嫌いになってしまうかもしれない。
警察はまず、アメリカの歌手バリー・マニロウの往年のヒット曲を1週間近く爆音で流し続けたが、抗議者たちは嫌がるどころか曲に合わせてダンスを踊っていたという。
そこで次に白羽の矢が立てられたのが、さまざな意味で有名な『サメのかぞく』という子供向けのヒットソングである。
■なぜか「拷問」に使われがち
『サメのかぞく』を歌った動画はYouTube上で100億回以上再生されており、これはYouTube全体で最も再生された動画としても知られている。
しかし子供たちに大人気である一方で、繰り返されるメロディの中毒性の高さに目をつけた一部の人間からは、「拷問」の手段としても度々利用されてきた歴史もある。
過去にはアメリカの刑務所が受刑者に対して何時間もこの曲を大音量で聴かせ続け、その後に看守が訴えられるといった出来事も起きているほどだ。
■効果があってもダメ?
この曲が抗議者に対してどのように作用したかは今後の続報を待つしかないが、効果があった場合、この曲にはますますおかしな評判がついてしまいかねない。
なお、SNSでは「想像するだけで笑える」「サメのかぞくを拷問に使用することを禁止する法律を作ろう」などの反応のほか、「残念ながら彼らはいまだに抗議を続けているよ」といったコメントも寄せられている。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)