「水際対策」「3回目接種」 岸田首相は2ヶ月ぶりの記者会見で何を話したか?

岸田文雄首相が17日夜記者会見を実施。経済界や野党から批判が上がる「コロナ鎖国」を改善する対応に入った。

■停滞する「3回目ワクチン」

岸田文雄

経済の活性化も喫緊の課題だ。岸田首相は「感染状況や病床使用率が減少傾向に無い地域は、まん延防止等重点措置を継続する。気を緩めない」と険しい顔つきで語る。

一方で、感染状況が落ち着いてきた地域は対策を緩和していくとして、20日を「まん防」の期限としていた21道府県のうち山形県、島根県、山口県、大分県、沖縄県は同日で解除する方針。

諸外国より大幅に遅れている国内のワクチン接種3回目については「15日以降、ワクチン接種記録システム(VRS)入力べースで1日100万回程度までペースが上がってきた。全国で接種が進んでおり、今後は職域接種も始まる。接種券の前倒し送付など、加速化に向けてさらに努力していきたい」と意気込む。


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■水際対策緩和で経済に刺激を

最後に触れたのは入国規制の緩和。海外からウイルスが運ばれてこないようこの2年間行ってきた水際対策の一部見直しだ。

「これまで厳しい水際対策を講じ、稼いだ時間で病床数確保やワクチン接種など国内対応体制を整備できた」と成果を再確認しつつ、「3月1日からは水際対策の骨格を段階的に緩和していく」と説明。

具体的には、①入国者の待機期間は入国前検査、入国時検査、3日目検査の陰性を条件に原則待機期間7日間から3日間へ短縮 ②ワクチン3回目接種者で、感染が落ち着いている非指定国からの入国者は待機期間ゼロにする ③外国人の新規入国は、受け入れ責任者の管理の下、観光目的以外の新規入国者は認めるの3点。

また1日あたりの入国人数は3,500人から5,000人に上限突破させ、段階的に国際的な人の往来を増やしていく。「コロナ鎖国」と経済界から批判されていた状況の改善を目指す。

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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤

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