アル中夫を妻が絞殺し転落死を装う 親族が「嫁が怪しい」と告げ犯行発覚
アルコール依存症の夫を持った妻。その苦悩は、世間が想像する以上のものだといわれているが…。
アルコールに重度に依存し、酒を手放せない生活を送る夫を持つ妻。「この人さえいなければ楽になれるのに…」と思うことも、ときにはあるのかもしれない。そんな状況の下、インドである殺人事件が起きたことを『Times Now News』『ZEE5』などが伝えている。
■夫は誰もが知るアル中
インド・グジャラート州スーラト地区の民家で、家主の男性が妻に首を絞められ、殺されるという事件が起きた。
死亡したのは清掃員として働いていたバヴェシュ・ソランキさん(41)。加害者は妻のミーナクシ容疑者。バヴェシュさんが日々酒を浴びるように飲んでいたことは、親族や近隣住民にも知れわたっていた。
■転落事故を装う
バヴェシュさんは仕事にもあまり行かず、酒癖の悪さは妻のミーナクシ容疑者を日常的にうんざりさせていた。そんな中で事件は2月6日の夕方に起きた。
我慢の限界を超えたミーナクシ容疑者は、酒を飲んでベッドに入った夫を絞殺。息の根が絶えたところで救急車を要請し、「ベッドから落ちたのか、私が気づいたときは床に倒れていて意識がなかった」と説明。転落事故であることを装った。
■「嫁が殺した可能性が」
近隣住民もバヴェシュさんの死について、飲み過ぎたための事故死として受け止めていたが、事態は翌日に急変した。
バヴェシュさんの親族が警察署に現れ、「事故ではなく嫁が殺した可能性がある」と主張。遺体の首には絞殺の痕が現れ、警察の厳しい事情聴取を受けたミーナクシ容疑者は、犯行を認めて逮捕された。
■普段からにじみ出ていた殺意
ミーナクシ容疑者の夫を見る目や言葉には、普段から殺意がにじみ出ていたとするバヴェシュさんの兄弟。今回の事件が本当に酒に酔って階段から転落した事故死であっても、彼らは「もしや嫁が…」と疑ったことだろう。
事実、この夫さえいなければ…と思わない日はなかったという同容疑者。アルコール依存症の夫を持った妻の苦悩は計り知れないものがある。悲劇が起きる前に、兄弟がこの夫婦のために手を差し伸べる方法はなかったのだろうか。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)