不法投棄のラブドール 名前をつけ被害者として丁重に扱う警察に反響集まる
不法投棄されたラブドールに名前をつけるなどユーモアセンスが光るその投稿には、1週間で37,000以上の「いいね」が。
このほどアメリカ・ジョージア州のある保安官が、Facebookを通じて「不要になったラブドールを捨てないで」と人々に呼びかけた。
そのラブドールを被害者と呼び名前も与え、丁寧に接している様子が話題を呼んでいる。アトランタのメディア『FOX5 Atlanta』『WSB-TV』などが伝えた。
■「若い女性の半裸遺体が」
Facebookに話題の書き込みを行ったのは、ジョージア州の中央に位置するジョーンズ郡の保安官であるブッチ・リース氏。
同郡にある国有林ヒッチッティ・エクスペリメンタル・フォレストの、ハイキングコースを歩いていた人から今月3日、「雑木林に若い女性の半裸遺体が投棄されている」との通報があり、職員が現場に駆けつけたという。
■遺体はラブドールと判明
いくつかのゴミに混じり、うつ伏せに寝かせられていたブロンドヘアの若い女性。身につけていたのは、ぼろぼろのキャミソールとショートパンツのみだった。
保安官代理や職員が近寄ってみると、それは人間ではなくセクシーなラブドールと判明。人形は大変リアルで、湿った木の葉や土などでかなり汚れており、目撃者が人の遺体と勘違いするのも無理はなかったという。
■「順調な回復ぶり」
ラブドールは保安官事務所へと持ち帰られたが、職員は粗雑には扱えなかった。まずはセレナと名前を付け、「それ」ではなく「彼女」と呼ぶなど人格を持たせてあげた。
また、職員らは彼女をかわいそうな被害者と捉え、丁寧に接しているとのこと。汚れを取り除いてきれいにしてあげたのか、「セレナさんは今、順調な回復を見せています」と状況を説明している。
■情に訴えかける作戦
海や雑木林に捨てられたラブドールが、若い女性の遺体かと騒動になる事件はアメリカ各地で起きている。「ラブドールの不法投棄は許されない」として調査を開始するケースがほとんどだが、リース氏は情に訴えかける作戦に出た。
体液のDNA検査や所有者の特定、捜査などを行う予定はないとしたうえで、汚れているセレナさんのみじめな写真を添え、「責任を持って引き取りにきてあげてほしいものです」とつづったのだ。
ユーモアのセンスが光るその投稿には、1週間で37,000以上の「いいね」がつき、コメントもすでに7,500を超えている。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)