薬物中毒の20代母が3歳娘を刺殺 「アニメキャラが刺せと言った」
母親は取り調べのなかで「なぜ娘にそのようなことをしてしまったのか、前後不覚で全くわからない」と話した。
日々幼い子供の育児に追われ、イライラや不安から解放されようと、徐々に薬物が手放せなくなっていったというアメリカ・ミシガン州の女。その影響下でわが子を殺害してしまったことを、地元メディアの『mLIVE』ほか『Daily Beast』などが報じている。
■ゴミ袋から子供の脚が…
事件はミシガン州イオスコ郡のタワスシティという町で、昨年9月16日に起きた。子育て中のジャスティン・ジョンソンという22歳の女の自宅を17歳の弟が訪ねたところ、姪にあたるサットン・M・モッサーちゃん(3)の姿がなく、姉の様子がおかしかった。
弟が捜索すると、自宅の外にあるゴミ収集用のダストボックスに捨てられたサットンちゃんの遺体を発見。黒いビニール袋から足が出ていたといい、遺体の胴部には複数の刺し傷があった。
■「アニメキャラの命令」
少年が警察に通報し、駆け付けた職員はジャスティンの身柄を拘束。薬物の影響下にあることは明白で、リビングと寝室には血痕があり、計3本のナイフが押収された。
ジャスティンは容疑内容を認めたが、犯行動機については「アニメの『スポンジ・ボブ』をテレビで見ていたら『娘を刺し殺せ。さもないと、おまえが殺されるぞ』とスポンジ・ボブに言われた」などと話したという。
■育児のかたわらヘロインを…
裁判を前に今月4日、イオスコ郡裁判所では、児童保護当局の調査員も厳しい表情で見守るなか予備審問が行われた。
出廷した被告は「事件の頃、数週間にわたりヘロインを使用していた」「前後不覚で、なぜ娘にそのようなことをしてしまったのかわからない」と供述。事件は、サットンちゃんの3歳の誕生日を祝ったわずか2日後に起きていた。
■「前後不覚で」と被告
ジャスティン被告の殺人容疑に関する罪状は「重罪謀殺」。これは、偶発的あるいは殺意がないなかで殺人を犯し、かつ状況的に情状酌量が認められない場合に適用されるという。
次回の出廷は2月28日に予定されているが、第一級幼児虐待の重罪でも訴追されており、裁判で有罪が確定すれば、被告には厳しい罰が下るとみられている。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)