宗教と家族を捨てたアフガンのセクシー女優 「恥知らず」と死を迫る父親に怯えた日々
「自分の心、体が欲するまま正直に生き、反対する人の声は気にしない」と語る女性。応援するファンはとても多い。
「ファンの皆さんが喜んでくれるのが嬉しい」と語り、堂々と下着を脱ぎ捨て、美しいボディをカメラの前に惜しげなくさらす女性たちがいる。
イスラム教徒の女性には無縁と思われるその世界に、アフガニスタン出身の人気セクシー女優がいた。米大手紙のインタビューを受け、人々の大きな関心を集めている。
■家族でイギリスに亡命
ヤスミーナ・アリさん(28)は、アフガニスタンのカブールで生まれ、幼少期はタリバンの支配下で抑圧された日々を過ごしていたという。そして父親が英米の軍隊に通訳として雇われたことをきっかけに、少女期に一家で亡命して英国に移住したそうだ。
やがて、女性が肌を出すことを禁じるイスラム教の教えを嫌うようになったヤスミーナさんは、宗教も実家も捨てる覚悟でイギリスからも逃亡。美貌を生かしモデルの仕事に就き、2020年からは世界最大のアダルトサイト『Pornhub』に挑戦している。
そんなヤスミーナさんが出演している動画の再生回数は、1,000万に迫る勢いだ。
■10代で写真家と結婚
ポッドキャスト『I Hate Porn』のトミー・マクドナルドさんとのインタビューに続き、このたびは米紙『NEW YORK POST』の取材にも応じたヤスミーナさん。そこでは、ユダヤ人写真家デヴィッド・コーヘン氏との10代での結婚が、人生の大きな転機になったことを話している。
しかし自分の体を美しく撮影してもらう悦びとエロティシズムに目覚めたヤスミーナさんを、イスラム教徒は「ユダヤ人と結婚した変態女」と批判し、親族は彼女の命を狙うようになった。2018年には、800万円ほどの報酬で殺し屋を雇おうとした実父といとこが、逮捕されている。
■「ここは女性が輝ける世界」
ヤスミーナさんは、ムスリムの家庭で過ごしていた頃のことを「常に窒息寸前でした。開放感に満ちたこの仕事を見つけたおかげで、やっと自分らしさを取り戻すことができました」と説明している。
さらに、高い報酬にも喜びを見出した。何よりも、共演する男優より女優のほうが断然高収入であることに驚いたといい、「ここは女性がより輝く世界。ほかの業界では、どんなに優れた資格を持ち経験を積んでも、男性ほどお金をもらえません」と話している。
■「自分の心と体に正直に」
またヤスミーナさんは、「アルカイダの指導者で2011年に殺害されたオサマ・ビンラディンも、パソコンでポルノ動画や画像を頻繁に閲覧していたことがわかっています。どんなに抑圧したところで、ムスリムの男たちも性的なものが見たいんです」と苦笑する。
ヤスミーナさんの動画も、ほとんどが中東諸国やインドからの閲覧だそうだ。
現在、アフガン出身のセクシー女優はヤスミーナさんただ1人。何とも心細い状況だろうが「自分の心、体が欲するまま正直に生き、キャリアを築いていくのみ」「反対する人のことは気にせず、何でも挑戦してみたいです」と力強く語っている。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)