搭乗客の抗議にも動じず 勤務時間外のフライト拒否したパイロットに称賛の声

安全なフライトのためには、超過勤務は絶対NG。そう断る勇気を持ったパイロットを、同業者は絶賛している。

2022/01/28 10:30

サウジアラビアで飛行機を操縦するパイロットが、悪天候により予定外の空港に着陸。勤務時間が終了していたことを理由に、続くフライトを拒否したというニュースを『NDTV』『Independent』などの海外メディアが報じた。SNSでは、男性パイロットの行動を称える声が数多く上がっている。


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■悪天候で目的地に到着せず

パキスタン国際航空に勤めるパイロットがこのほど、サウジアラビアの首都リヤドを出発するPK-9754便を操縦し、パキスタンの首都であるイスラマバードに向かっていた。

しかし途中で悪天候に見舞われたため、同便はサウジアラビアのダンマームに緊急着陸することを決定。そこで、パイロットがその後のフライトを拒否するという事態が発生した。

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■乗客は降機を拒否

地元メディアによると、パイロットは続けてPK-9754便の操縦を要請された時、すでにその日の勤務時間は終了していると主張。そのまま飛行を続けることを、拒否したという。

一方で同便の乗客は日程の遅れに抗議を始め、飛行機から降りることを拒んだ。そのため事態を収拾するべく、ダンマーム空港の警備員が動員されることになったという。

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■安全のため必要な措置

最終的に、乗客たちにはイスラマバードへのフライトが再開されるまで、空港周辺のホテルが提供されることになった。そしてパイロットには、十分な休息が与えられたという。

パキスタン国際航空のスポークスマンは、「飛行機の安全のために、すべてのパイロットは適切な休息を取る必要があります」と、無理にフライトを続行しないことへの理解を呼びかけていた。


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■同業者からの絶賛

パイロットの取った行動に対してSNSでは「身勝手で融通がきかない」と非難する声が上がっている。その一方で、「素晴らしいプロ意識」「安全のためのポリシーを遵守したんだよ」と、称賛のコメントが相次いだ。

また、アメリカでパイロットをしているという人物からも「パキスタン人の同業者に代わって一言だけ言いますが、その人は乗客の安全のためになすべきことをやりました」というコメントを寄せている。

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(文/Sirabee 編集部・びやじま

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