元男性の女性競泳選手が記録更新中 水泳元世界王者は「公平な競技の場を」

3年間大学の競泳部に男子選手として所属し、性転換後に同大学で女子選手になった人物がいる。

■何らかの対策が必要

そんな中、元競泳世界チャンピオンでオリンピックメダル28個を獲得したマイケル・フェルプス選手が取材に答えた。

フェルプス選手は「将来はどうなるかわからないし、複雑で難しい問題だけれど、すべての人が公平な場で競技できるようになれば素晴らしいと思います」と、現在のNCAAの基準に何らかの対策が必要だとした。

これに対しNCAAは、男性から女性へ転換したトランスジェンダーのアスリートに対する現在のガイドラインを見直す方針を、13日に打ち出している。しかし、具体的な変更内容についてはいまだ明らかになっていない。


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■高まる議論の必要性

トランスジェンダーの競泳選手として注目を浴びているのは、トーマス選手だけではない。

トーマス選手に2度競り勝ったイェール大学のアイザック・ヘニグ選手は、女性から男性へのトランスジェンダーのアスリートだ。しかし、女子選手として公平に競技を続けるため、乳房を切除したものの、男性ホルモンの摂取はしていないという。

多様化する社会の中で、これまでのルールでは対応しきれない問題が次々と出てきている。フェルプス選手のコメントのように、公平な競技の場を維持するための議論を、積み重ねていく必要があるのかもしれない。

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(文/Sirabee 編集部・原田パラン

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