がん闘病で舌の半分を切除した女性 太ももの筋組織と皮膚を使用し再建に成功
舌を再建した女性は、新しい舌で改めて話す、噛む、飲む、吸う練習が必要だった。
■切除と再建の同時手術
3クールの抗がん剤治療を受け、キャメロンさんのがん細胞は手術が適応できるサイズまで縮小した。しかし、この段階ですでに舌の左半分は、ボロボロになっていたのだという。
手術のためテキサス州に飛んだキャメロンさんは、口腔外科医と美容外科医の両医師による執刀で、舌の切除と同時に再建手術を受けた。
通常は手首から肘までの筋組織や皮膚が使用されるというが、小柄なキャメロンさんの腕には再建に十分な量がなかった。そのため、太ももの筋組織と皮膚が使用されたそうだ。
■新しい舌で練習が必要に
手術後9週間は、体に残るがん細胞のすべてを叩く治療が続いたため、食事は半年ほど胃に通されたチューブから摂取したというキャメロンさん。新たに再建された舌を気に入っているものの、新しい舌で話し、噛み、飲み、吸う練習が改めて必要だったという。
再建された舌は歯茎につけられているため、舌の反対側でしかかむことも味覚を感じることもできない。しかし現在のキャメロンさんは「食事中ポロっと口からものが落ちてしまったりで、私のマナーは最低よ」と、笑顔を見せている。
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(文/Sirabee 編集部・原田パラン)