離婚し実家に戻りたい娘と歓迎する母親 猛反対の父親をふたりで殺害
結婚して家を出た娘が「実家に戻りたい」と相談してきた。そのとき父親は…。
何かと頼りにしていた娘が結婚して自宅を離れれば、親としてはさみしくもなるだろう。しかし、実際に娘から「離婚して戻って来たい」と言われれば、複雑な心境になるようだ。
インドではそんな状況のなか、1件の殺人事件が起きていた。『Times Now News』『Hindustan Times』などが報じている。
■実家に戻って来た娘に…
事件はインド・マハーラーシュトラ州ターネー県のカリヤンという町の民家で、6日の午後8時すぎに起きた。
結婚して家を出た娘が実家に戻り、「夫とはけんかが絶えず、義理の両親ともうまくいかないため、離婚してずっと実家にいさせてほしい」と相談したところ、父親のプラカッシュ・ボルセさん(55)が猛反対。その結果、彼は殺害されてしまった。
■鉄製のすり鉢とすりこぎで殴殺
この事件で殺人容疑につき逮捕・起訴されたのは、妻のジョティ(45)と娘のバギャシュリー・パワル(26)。プラカッシュさんの頭部を、鉄製の重いすり鉢とすりこぎで何度もたたいたことを認めている。
ジョティ容疑者は犯行動機について、「娘とまた一緒に暮らせることを私は喜んだが、夫は一貫してそれに反対した」「事件当日、夕飯を作っている間に、娘に『自宅に戻りなさい』と厳しく諭しているのを見て、腹が立った」などと供述している。
■娘の結婚と離婚をめぐり…
一家の騒々しい物音に気づいた隣人たちが現場に駆けつけ、ジョティ容疑者とバギャシュリー容疑者の凶行を制止した。
さらに彼らは、意識を失っているプラカッシュさんを病院に連れて行ったが、治療のかいなく間もなくして死亡が告げられた。そして目撃した現場の状況を元に、警察に通報したという。
■夫より娘をとった母親
警察の聞き取りに、近隣住民たちは「娘さんの結婚生活や離婚について、夫婦が激しく口論する声が以前から外にもれ出ていた」などと話している。
世間体を重んじる夫より、家事を手伝ってくれる娘と一緒に暮らしたほうが幸せだと思い、夫の殺害を思い立ったジョティ容疑者。たとえ夢がかなったとしても、その舞台は刑務所になりそうだ。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)