貧しい少年に支援続けた匿名男性 意外な過去に「これが本物の善意」と称賛続出
名を明かさず、最後まで匿名を貫いた男性。貧しい子供たちの学費を援助する彼の過去とは…。
貧しい少年が進学できるよう援助し、支え続けた男性。メディアが男性との接触に成功し意外な事実を突き止めたことを、『South China Morning Post』など海外のメディアが伝えた。
■支援を受けていた大学生
中国・四川省で暮らす男子大学生は、少年時代にある旅人と出会った。「ブラザー・アイス」と名乗る男性はとても親切で、少年が貧しい家庭の出身だと知るなり経済的援助を決意。支援はその後7年も続き、おかげで少年は大学に進み卒業できる見通しが立った。
そんなある日、大学生はブラザー・アイスから届いたメッセージを読みショックを受けた。「きみに出会った時、自分の少年時代を思い出して無視できなかったんだ」「卒業したら、僕から経済的援助を受けたことは忘れなさい」というメッセージは、恩人との別れを意味していたからだ。
■「会いたい」というリクエストも拒否
「僕の仕事はもう終わったんだ」「どうか自分を大事にね」というメッセージを読んだ大学生は、「ぜひ家族と一緒にお礼にうかがいたい」と返事を送った。しかしブラザー・アイスに拒否され、その後は連絡が取れなくなってしまった。
「どうしても恩人に感謝の気持ちを伝えたい」。そう願った大学生は新聞社に接触し、探してほしいと依頼。「彼は僕のヒーローなのです」という大学生の話に胸を打たれた新聞社が必死にリサーチし、ブラザー・アイスとの接触に成功した。