性転換中の女性が出産 男性へと変わりゆく身体に芽生えた命とそれを支えた夫の愛
長年性同一性障害に苦しんだ女性が、一夜の恋で妊娠。即座にホルモン治療を中断し出産に挑み…。
■多くのサポートを受け出産
性転換移行中に妊娠するというハプニングに大いに動揺したものの、出産を決意しホルモン治療を中断。次第にふくらむお腹に身体的違和感を感じるアッシュさんを支えたのが、現在の夫であるジョーダンさん(28)だった。
また、ホルモン治療中の妊娠ということで「ハイリスク妊娠」とされたアッシュさんを受け入れてくれる医師探しに難航したが、出会った医師はアッシュさんの状況を理解、尊重し、受け入れてくれたのだという。
その他にもオンラインLGBTQ+コミュニティからもサポートを受けたと語るアッシュさんは無事、娘のロナンちゃんを出産した。
■苦悩を乗り越えて幸せに
苦悩しながらも幸せな出産ではあったが、男性ホルモンを摂取していたアッシュさんの毛深い脚を見た医療関係者からの「性転換を考え直した方がいいのでは」という心無い言葉に傷つくこともあったという。
また、「自分が人からどう見られるのか、いい親になれるのか」と葛藤もあった。しかし、現在1歳の長女について「ロナンを本当に愛しています。自分自身よりも娘を愛しているのです」と語るアッシュさん。
妊娠期間中からずっと付き添い、ロナンちゃんのへその緒を切り、現在も専業主夫として支えてくれるジョーダンさんと家族3人で幸せをかみしめているそうだ。
・合わせて読みたい→15歳で妊娠出産し17歳彼氏は少年院へ 苦悩した少女が赤ちゃんを絞殺する悲劇
(文/Sirabee 編集部・原田パラン)