年越しの旅客機で乗客が乱痴気騒ぎ 動画流出でカナダ首相も激怒の大問題に
コロナ禍のフライトとは思えない動画がSNSで拡散。飛行機内はまるでクラブと化し、首相が怒りの声明を発表する事態にまで発展した。
カナダからメキシコのリゾート地に向かっていたフライトで、乗客らがとんだ乱痴気騒ぎを繰り広げ、その動画がSNSに流出。ジャスティン・トルドー首相が、怒りの声明を発表する事態にまで発展していることを、アメリカの『TMZ』や『CBS』などが報じた。
■コロナ禍なのに密着
動画が流出して問題になっているのは、昨年12月31日にカナダのモントリオールを出発した、サンウィング航空を利用した乗客たち。年越しを友人や家族で祝おうと向かった先は、美しいビーチリゾートが有名なメキシコのカンクンだった。
若者を中心に、20名ほどの男女がそれぞれの座席を離れて入り混じり、コロナ禍にもかかわらずマスクを着けず、親し気に密着している様子が動画で公開された。
■機内でタバコも
彼らはかなりテンションが高く、座席や通路で何やら叫びながらダンスを踊ったり、胴上げをしたり、ウォッカをボトルごとラッパ飲みしたりした。
最も問題視されているのは、航空法で禁止されている電子タバコをある女性が吸っていること。機内はまるでクラブと化しており、上空を飛ぶ航空機の中だとはとても思えない光景だ。
■乗員らはお手上げ状態か
その動画については、客室乗務員が誰一人映っていないことも指摘されている。
あるメディアによると、乗客たちはまったく注意を聞こうとせず、客室乗務員らはお手上げ状態で、前方と後方にあるギャレーで、眉をひそめながら様子を伺っていたという。
乗客らの殆どがカナダ国籍で、インフルエンサーやリアリティ番組の出演者が混じっていたと報道もあり、ジャスティン・トルドー首相が怒りの声明を発表。首相は「許しがたい行為。コロナのルールに真面目に従っている国民への侮辱だ」と強く非難した。
■多額の罰金刑か
この動画はカナダ国内でも大きな問題となっており、すでに運輸当局が調査を開始。もしも違反行為として認められた場合は、違反1件につき最大58万円ほどの罰金が科せられるという。
また、カナダの格安航空会社であるサンウィング航空は、同じメンバーが復路で利用する予定だった今月5日の便をなんとキャンセル。カンクンに立ち往生させ、詳しい聴取を行う方針だ。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)