小さな村で1匹のリスが大暴れ 映画『グレムリン』のようなパニックに
人間になついていたのに、突如として凶暴化? 恐怖のあまり、外出できなくなってしまう住人も。
イギリス・ウェールズの村で、映画『グレムリン』のリーダーの名前を冠した1匹のトウブハイイロリスが暴れまわり、その小さな体からは信じられないほど多くの被害をもたらした。『The Guardian』『Evening Standard』などのイギリスメディアが報じている。
■リスの大暴れで村がパニックに
映画『グレムリン』に登場する怪物・グレムリンのリーダー格にちなんで「ストライプ」と名付けられたトウブハイイロリス。その名前に負けない凶暴さでもって、北ウェールズの小さな村を混乱の渦に突き落とした。
ストライプは村で約2日間にわたって暴れ続け、少なくとも18人以上の住人が出血を伴う負傷、あるいは破傷風のための注射を打たなければならなくなった。この小さな生き物につけられた痛々しい傷跡がSNSで拡散されたことによって、事件は多くの人々が知るところとなったのだ。
■おばあさんによる捕獲作戦
ストライプは人間を攻撃するだけではなく、住人の飼っている犬や猫にまで襲いかかったた。多くの住人は彼を恐れるあまり外出できなくなり、まるで『グレムリン』の世界が現実になったかのような状況になったという。
そんなストライプを捕まえる決め手となったのは、彼に時々エサを与えていたという高齢女性による、好物のおやつを使ったトラップだとった。
■ここ最近で様子が急変?
その高齢女性によると、以前のストライプは、肩の上に乗ってエサを食べるほど人間になついていたそうだ。ところがここ最近で「急速に(行動が)悪くなっていった」と語っている。
女性は当初、ストライプによる被害をささいなものと思っていた。しかしSNSで公開された住人の写真を見て、「非常にショックを受け、子供たちがけがをする前に、捕まえなければいけないと思いました」と、捕獲に踏み切った胸の内を明かした。
■自然に帰すこともできず…
トウブハイイロリスという種はもともとイギリス原産ではなく、現在では野生に帰すことが法律で禁止されている。そのためストライプは、安楽死処分になるという。
ストライプの捕獲に携わった英国動物虐待防止協会のスポークスマンは、今回のケースについて「我々はこの法律に反対していますが、ルールは守らなければなりません」とコメントしている。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)