18歳娘が父親のクレジットカードを悪用 ゲーム課金で230万円の高額請求に
子供がオンラインやアプリで、勝手に手続きすることができてしまう現代。大人たちは、万全の対策をとりたいものだ。
あるクレジットカード会社から顧客の男性宛てに、高額な請求が発生して決済ができないという連絡がきた。身に覚えがなく驚いた男性だったが、犯人はなんと自分の娘だった。シンガポールの『AsiaOne』やマレーシアの『The Star』が報じている。
■230万円もの請求
シンガポールに住むリム・チェン・モンさん(56)のもとに、クレジットカード会社から、口座残高不足につき決済ができなかったとして、支払いを催促する通知が届いた。
リムさんが驚いてカード利用の明細を確認すると、身に覚えのない89件もの利用があり、総額は2万ドル(日本円にして約230万円)にものぼっていた。そこで何らかの詐欺にあったと思い、銀行にカードの利用元を確認してもらったという。
■交通費用のカードが…
すると、カードの利用者はリムさんの18歳になる娘で、ゲームの利用による請求であることが判明した。
リムさんは通学のための交通費用に、娘にクレジットカード1枚を渡していた。しかし娘はそのカードを使って、中国のファンタジー・ビデオゲーム『原神インパクト』に課金していたのだ。使用期間は、昨年の8月から10月までの6週間にも及んでいたという。
■オンライン決済のトラブル急増
近年、オンラインや携帯電話の支払いが、クレジットカードの番号さえわかれば簡単に行われるようになっている。親の目を盗み、子供がゲームに課金をしたり、不当な買い物をしたりといったトラブルが急増している。
リムさんは「娘は国際バカロレア認定のインターナショナルスクールに通っていますが、その学費1年間分を余裕で支払えるほどの大金だと、厳しく説教しました」と話している。
■「通知を設定して」
現在、デジタル決済を扱っている企業のほとんどが、保護者に対して「通知設定を行い、子供による安易な決済の手続きや支払いを、ただちに把握、監視できるようにしてほしい」と勧めている。
アプリやカード会社、製品によって設定方法はさまざまだが、たとえばiPhoneの場合、子供の購入を制御する「承認と購入のリクエスト」という設定を有効にするのが効果的だ。
「設定」画面上部の自分の名前をタップし、「ファミリー共有」内にある「承認と購入のリクエスト」をタップすると、オン・オフを切り替えられるという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)