拒食症を患った40代女性 コロナ禍でサポートを得られず自宅で餓死
何年も摂食障害に苦しみ、栄養失調に陥った女性。友人が会いに行ったものの、すでに死亡していた。
家で孤独死した中年女性が、深刻な摂食障害を患っていたことがわかった。『The Mirror』などイギリスのメディアが伝えた。
■拒食症だった女性
イギリス・ランカシャーで暮らしていたルイーズ・クーパーさん(44)は、長いあいだ重度の拒食症に苦しみ、入退院をくり返していた。
2019年夏には最後の入院を終え、帰宅。その後もサポートを得ながら回復を目指す予定だったが、何年も担当していた臨床心理士が産休に入ることになった。
そこで臨床心理士は、ルイーズさんのかかりつけ医に連絡して事情を説明。そちらに任せようと考えたが、ルイーズさんは担当者の変更を嫌がり、積極的にサポートを求めようとはしなかった。
■コロナ禍で不安が増幅
かかりつけ医はルイーズさんの退院と担当者の産休について知ってはいたが、ルイーズさんが経過観察を必要としていることを理解していなかった。
そんな中、2020年には新型コロナウイルスの感染が拡大し、ルイーズさんは家に引きこもるように。不安は募るばかりで、「ロックダウンのせいで、頼りにしていた(サポート)システムが完全に崩壊した」と知人に話すこともあった。