突然の「魚の雨」に住民ら大騒ぎ 暴風雨に見舞われた米テキサス州で
真っ暗になっていく上空、暴風雨、そして地面に叩きつけられた魚たち。SNSにはさまざまな写真や動画がアップされ、憶測が飛び交った。
季節外れの暖かさ、そして強い寒気の影響で竜巻が多々発生し、大変な被害を出していたアメリカ・テキサス州。ある町では、暴風雨に続いて「空から魚が降ってくる」という珍しい現象が起きたようだ。地元メディアの『KSLA-TV』『KHOU-TV』などが伝えている。
■暴風雨や雷雨に続いて…
このような悪天候では飛行機も飛ばないだろうに、なぜこのような怪奇現象が…と話題になっているのは、テキサス州のテクサーカナ市。
12月29日、ひどい暴風雨や雷雨に見舞われた同市の人々は、なぜか地面に散乱している小さな魚たちに気が付いた。魚は体長10センチほどで、湖沼に生息するホワイトバス(モロネ科)だという。
■当局にも通報相次ぐ
この件については、不気味なほど暗くなった上空、暴風雨、地面に叩きつけられるように落ちてきた魚たちの写真や動画が複数の住民によりSNSに投稿されており、当局には「魚の雨が降っている」との通報が相次いだ。
しかし、「前代未聞、怪奇現象と騒ぐほどのものではない」「ハリケーンのときにもそういうことがあった」と落ち着いている人も少なくないという。
■「水上竜巻が起きたのでは」
テクサーカナ市とその周辺には、大小さまざまな湖が散在する。そこで専門家は、付近でウォータースパウト(waterspout)と呼ばれる水上竜巻が発生したのだろうと推察。
市のFacebookにて「猛烈な風で魚、カニ、カエルといった小さな水生動物が巻き上げられ、まったく別の場所に落下することがある。その現象が起きたのではないか」と見解を述べた。
■国立気象局は竜巻を否定
ところが翌日30日になると、その地域一帯について国立気象局が「竜巻に注意」という予報を出していなかったことや、竜巻が発生したという報告がなかったことが判明した。
市民は「ウォータースパウトが起きていないなら、なぜ魚が降って来たんだ。やはり何かが奇妙だ」と改めて首をかしげているという。
・合わせて読みたい→自宅で飼育しているニワトリがまさかの行動 「これはなかなか、ジワジワくる」
(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)