「病気の家族のためにお金が必要」 休業命令を無視し働き続けた男性がコロナ死
ワクチン未接種のまま働き続け、コロナに感染。男性は病気の妻を残して死亡してしまった。
■新型コロナ感染で死亡
今年9月、男性は新型コロナウイルスに感染し体調を崩した。入院となったが持ち直し、数日後には退院。しかしその後に容体が急変し、12月14日に帰らぬ人となった。
勤勉で優しい夫であり、3人の子にとっては良き父親でもあった男性。かつては軍人として働いたこともあったというが、新型コロナウイルスには勝つことができなかった。
■ワクチン未接種だった男性
体調を崩したあと、男性はある後悔を家族に明かしていた。それはワクチンを接種していなかったことで、「(回復したら)接種するつもりだ」と話していたという。
男性はずいぶん苦しんだといい、闘病中には「軍の訓練は本当につらかった」「でもそれよりもっとつらい」とつぶやくこともあったそうだ。
頼りにしていた男性に先立たれた妻は、今後はひとりでがん闘病に耐えるしかないという。パンデミックが始まって、すでに2年。家族を亡くし「コロナさえなければ…」と悲しみにくれる人が、今も後を絶たない。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)