クリスマスの悲劇 ツリーの配線から出火した火事で2歳女児が死亡
クリスマスを楽しみにしていた少女が火災で犠牲に。母親の心情を思うといたたまれない。
待ちに待ったクリスマスまであとちょっと…というある日、2歳の少女が犠牲になる火災がイタリアで起こった。
奇しくも発火原因は、女の子が瞳を輝かせながら見つめていたクリスマスツリーであったことを、『Italy24 News』『The Sun』など欧州のメディアが報じている。
■3階の寝室で就寝中
今月21日の午後8時頃、イタリア・シチリア島の南西部に位置するアグリジェント県パルマ・ディ・モンテキアーロ市で、ある民家から火災が発生した。
この火災で犠牲になったのは、ジネヴラ・ギオイア・マンガネロちゃんという2歳の女の子。当時、ジネブラちゃんは3階建ての自宅の最上階にある寝室で眠っていたという。
■母親は取り乱し…
1階にいた母親と叔母が炎に気付き、すぐに眠っているジネブラちゃんを助けに行こうと試みた。しかし火の手は強く、煙のせいで最上階まで上がることは不可能だった。
消防車が駆け付けた時はすでに遅く、残念ながらジネブラちゃんの命を救うことはかなわなかった。母親はかなり取り乱した様子だったという。
■出火原因はツリーか
5人のきょうだいに囲まれて育ち、誰からも愛されていたジネブラちゃん。日々クリスマスを楽しみに過ごしていたなかでの悲劇だった。愛するわが子の死に母親は憔悴しきっており、現在、友人や家族がそばに付きっ切りで彼女をサポートしている。
消防による火災原因の調査では、クリスマスツリー付近が激しく燃えていることが判明。何らかの原因で、ツリーを灯すライトの配線から出火したと考えられている。
■前週にも大事故が発生
同じくアグリジェント県のラヴァヌーザという町では、今月11日にもあるアパートでガス爆発が起こり、近隣の3つの建物も倒壊した。
この爆発で9人が死亡し、消防署や自治体は住民に対し、一層の注意喚起を促していたという。空気が乾燥し、火災が発生しやすくなるこの季節。また暖房器具を扱う頻度も多くなるため、火気の取り扱いには十分注意が必要だ。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)