「がんで死ぬ夫に赤ちゃんを会わせたい」 女性が予定日待たず帝王切開で緊急出産
赤ちゃんを産み、夫を見送った女性。その姿に、医師や看護師は涙を流した。
■夫は力を振りしぼり…
すでに死が迫っていたにもかかわらず、赤ちゃんの温もりを感じた瞬間に夫のバイタルサインは安定したとのこと。また夫は頭をわずかに動かし、優しい声を出そうと試みたのだという。
女性は術後に夫の病室に移り、赤ちゃんと夫を隣のベッドから静かに見守ることを許された。
■別れの瞬間は家族で一緒
夫の旅立ちを悲しむと同時に、夫の強さにひたすら感動したという女性。夫はそんな妻の手を握り、第2子を胸に乗せたまま息を引き取った。多くの医師、看護師たちが涙を流しながらその様子を見守り、「あなたには勇気がある」と女性を褒めたという。
女性はまだ2歳にもならない長男、そして生まれたばかりの赤ちゃんをひとりで育てていく。現在は関係者たちが母子を助けようとインターネットで寄付を募っており、目標金額を超えるお金がすでに集まっているそうだ。
「助けになりたい」という人々の温かい善意に、女性と子供たちはしっかりと支えられている。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)