顔にバットマン型の黒アザがあった女の子 除去手術成功で「プリンセスになれた」
女の子の手術は大成功。一家にとっては、最高のクリスマスプレゼントになったことだろう。
顔面に巨大色素性母斑を持って生まれた女の子が、このたびロシアで大掛かりな除去手術を受け、見事に成功した。そしてプリンセスのようなかわいらしさを手に入れたことを、イギリスの『Mirror』や『DAILY STAR』が報じている。
■「バットマンみたい」と言われ…
皮膚の生まれつきの色素性母斑は、小さければホクロだ。しかし大きなものは先天性巨大色素性母斑と呼ばれ、将来的には数パーセントにメラノーマ(がん)が発生するため、早めの除去が奨励されている。
このたびその手術を受けたのは、アメリカ・フロリダ州のルナ・タヴァレス・フェンナーちゃん(2)。生まれつき額から両目と鼻にかけて黒くて大きなアザ(巨大色素性母斑)が広がっており、心無い人から「バットマンのようなアザ」と言われてしまうこともあった。
女の子ということもあり、両親のティアゴさんとカロライナさんは頭を抱え悩んでいたという。
■ロシアで最先端治療
小さな黒アザの治療は、主に電気やレーザー治療で焼き取る方法が一般的だが、ルナちゃんのアザほど大きなものになると容易ではない。
母斑の部分を切除し、正常な部位から取った皮膚を移植する「植皮術」が主に行われてきたが、注目されているのは、光感受性物質を投与した後にレーザーを照射する「光線力学的療法(PDT:Photodynamic Therapy)」との組み合わせだという。
しかしアメリカでその療法は承認されておらず、カロライナさんとティアゴさんはルナちゃんを連れ、ロシアのクラスノダール市で治療に挑むことを決意した。
■憧れのプリンセスに
皮膚形成外科クリニックでは、6回に渡るPDTに続き、ドナーによる皮膚の移植手術も行われ、いずれも無事に成功。ルナちゃんは鏡に映った自分の顔に、「黒いのが消えて私もプリンセスになれたのね」と大喜びしている。
執刀したパヴェル・ポポブ医師は「ルナちゃんは本当に強い子です。普通の子供たちは医者を嫌がりますが、ルナちゃんとはすぐに打ち解けられた」という。
ルナちゃんは毎回の診察に大切な人形を連れてきては、「先生、この子の悪いところも治してあげて」と言っていたそうだ。
■治療成功で一家が幸せに
やっと包帯も外れ、治療した部分の痛みもなくなり、順調に回復しているルナちゃん。1月末に再びロシアに飛び、美容整形の技術で患部を整えればすべて終了だそうだ。
カロライナさんは、メディアの取材に「名医による手術を受けられて、私たち家族は今、みんなが幸せです。ルナは、うれしさのあまり踊ったりしています。すべてが奇跡のよう、ドナーの方にも心から感謝しております」と話している。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)