多頭飼いの祖父母宅で子犬をなでようと… 4歳児がピットブルに腕を食いちぎられる
そばにいた祖父母は、なぜ犬小屋の中に手を入れた孫に注意をしなかったのか。
番犬としては優秀だが、体も大きく狂暴なことで知られているピットブル。いったん怒りのスイッチが入ると、飼い主でも制止できないことが多いといわれるなか、悲劇的な事故がアメリカ・オクラホマ州から伝えられた。地元メディアの『KFOR/OKLAHOMA NEWS 4』に続き、『NEW YORK POST』などが報じている。
■子犬をなでようとした少年
10日夜、オクラホマ州ポタワトミー郡のテカムセ市で、アクセル・フォスターくんという4歳の少年が犬小屋に右腕を入れてピットブルに噛みつかれ、肩から先を食いちぎられた。
事故の現場は多頭飼いしている父方の祖父母宅で、アクセルくんは誕生した子犬をなでようとして手を犬小屋の中に伸ばしていた。警察は、その行為が親犬の怒りを買ったものと推測している。
■子犬は腕をエサだと…
テカムセ市警および市動物保護センターの職員が現場に急行すると、アクセルくんの腕はまだ犬小屋の中にあり、回収を試みると犬たちはさらに攻撃的になった。
警察署長は「子犬がその腕を口にくわえようとしているため、やむなく1匹は射殺した。仕事上、狂暴な犬による咬傷被害を多々目にしてきたが、こんなむごたらしい事故は初めてだ」と述べている。
アクセルくんは回収された腕とともに病院に救急搬送されたが、接合は叶わなかったという。
■一家は失意のどん底に
アクセルくんの医療費の足しにと、クラウドファンディングの『GoFundMe』には寄付を呼び掛けるページが開設された。そこには出血がひどく、命の危機に瀕しているアクセルくんの様子がつづられている。
幼いわが子を夫の両親に預けていたなかでの事故に、母親のデスティニーさんは「一家はクリスマスを前に失意のどん底にある」と嘆いている。
■祖父母は注意せず
なお、事故当時アクセルくんのそばには祖父母がいたが、犬小屋の中に手を入れた孫に彼らは注意をしていなかった。
人間のそうした行為に親犬が本能的にどう反応するか、その危険性を理解しているにもかかわらず放置していた可能性があるとして、警察と児童保護局は祖父母についても調査。結果次第では、保護責任者遺棄致傷罪での起訴を検討するとしている。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)