5歳姉がフォークを握りしめ生後1ヶ月の妹の肌に… 親の愛情不足が招いた凶行
赤ちゃんを診断した小児科医は、「上の子への愛情が不足しないよう両親は十分に気をつけて」と呼び掛けている。
このほど、インドのある小児科医院を訪れた1組の両親。腕には生後1ヶ月の女の子を抱き、心配そうに肌に多発している赤い斑点やすり傷を見せた。しかし治療ははかどらず、両親らはおびえたように泣くばかり。そこで医師はあることを疑ったのだった。
その後にわかった恐ろしい事実について、『Times Now News』『Times of India』などが報じている。
■治ってもまた新たな傷が…
インド・オリッサ州のカタック県に小児科医院を開設しているヴィクラム・サマル医師が、このほどケンドラパラ地区に暮らす生後1ヶ月の女の赤ちゃんを診察した。
肌の赤い斑点やすり傷にアレルギーや伝染性の皮膚炎など疑い、各種の治療を行ったが、なぜか改善しないまま1ヶ月が経過。一ヶ所が治っても、また別の場所に新たな患部が発生するということを繰り返したという。
■虐待を疑った医師
その赤い斑点について、かぶれ、アレルギー、細菌やウイルスによる皮膚病などではないと確信するようになったサマル医師は、両親のどちらかが隠れて虐待を行っているのではないかと疑った。
そこで、育児室に隠しカメラを設置してみるよう助言したところ、ショッキングな事実が判明することに。カメラは、フォークを握りしめ、ストーブで熱してから幼い妹の肌に押し当てる5歳長女の姿をとらえていたという。
■解決の鍵を握るのは両親
長女に問いただしてみると、妹が両親の愛情を独り占めしていることに強く嫉妬していることがわかった。両親も反省した様子だといい、サマル医師は「赤ちゃんが誕生した際は、上の子への愛情が不足しないよう十分に気をつけて」と呼び掛けている。
この件については、小児精神科医も「親からかまってもらえず不満や不平がたまった上の子が、かわいがられている下の子をいじめることは少なくない」と指摘。しかも問題を解決の鍵をにぎるのは親だけで、カウンセリングはまるで意味をなさないと話したという。
■12歳で殺意を抱いた例も
アメリカのケンタッキー州では3年前、当時12歳だった少女が飲料水に強力な住宅用洗剤を混ぜ、4歳の弟を殺害しようとして逮捕された。
弟は胃腸炎で済んだが、姉は犯行の動機について「両親は私より弟を愛している。憎たらしかった」などと話したという。ただし善悪の判断や理性が働くべき年齢でもあり、精神科で詳しい検査が行われた。氏名なども含め、それ以外の詳細は明らかにされていない。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)