岩手で全国サミットも開催 個性と味わいが濃厚なクラフトヨーグルトの魅力とは

第3回が盛岡市で開催される全国ヨーグルトサミット。地元酪農と深く結びついた個性豊かなヨーグルトの世界とは。

■餌から育てた地元の生乳で

湯田牛乳公社があるのは、岩手県と秋田県の県境にある西和賀町。人口は5,400人ほど、県内有数の豪雪地帯だ。

過疎化や高齢化に伴って、町内の酪農家は5軒まで減少しているが、原料の生乳は町内産と県内産にこだわって、一つひとつ丁寧に人の手をかけて製造されている。

地元の雇用や農業とも密接に結びついているクラフトヨーグルト。たとえば、西和賀町内に5軒残る酪農家のひとつ、中野牧場では、生乳のすべてを湯田牛乳公社に納めている。

現在、54頭の乳牛(ホルスタイン種)を飼育しており、餌の牧草とトウモロコシは自らの畑で育てたもの。原材料のその原料まで、顔が見えることが安心につながっている。


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■人気ジェラート店も参戦

松原農場・松原宏樹

第1回の小美玉市でのサミットに参加した松原農場の松原宏樹さん。今回は初の民間主催による開催だが、「小美玉では行政にお世話になって、多くの方に知っていただけたので、岩手開催ではぜひ参加したいと思った」と語る。

雫石町でもともと酪農と稲作中心の農家だったが、20年前にジェラート店『松ぼっくり』をオープン。今や週末や祝日は行列ができるほどの人気店となった。

餌の牧草やデントコーンも自ら育て、50頭の牛を飼育している。「自分たちの牛を自分で搾って、自分たちにしかできないヨーグルト。知っていただき、食べていただいて価値観や美味しさが伝われば」と地元開催に期待を込めた。

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■味はどれくらい違うのか