超高額チップを受け取ったウェイトレスが店から解雇 原因は「独り占め」?
一晩で大金を得られるハズが、解雇に? チップをめぐる店の対応が、賛否両論を生んでいる。
チップが原因のトラブルは、何かと多いのだとか。アメリカ・アーカンソー州のレストランでウェイトレスとして働く女性が、客から超高額のチップを受け取った後に、解雇された。『KNWA』『WREG.com』などの海外メディアが報じている。
■一夜で約50万円のチップ
州北西部のベントンビルにあるレストランでウェイトレスとして働いていたライアン・ブラントさんは、ある週末に40人以上が参加したパーティで、超高額のチップを受け取っていた。
ライアンさんのサービスに満足した客は、会計の際にそれぞれ100ドルのチップを置いていったため、集まった金額は合計4,400ドル(約50万円)もの金額に。その様子を映したビデオには、一夜にして大金を手にしたライアンさんが、感極まって涙する姿が収められている。
■独り占めはポリシー違反?
ライアンさんのサービスで客が喜び、ライアンさんも大きな報酬を受け取った。全員がウィンウィンの良い話のようだが、この後、ライアンさんに突然の不幸が襲いかかる。
自分が受け取ったチップを他の従業員と共有しなかったため、レストランいわく「店のチップに関するポリシーに違反した」として、解雇処分になってしまったのだ。
■チップ共有ルールを通告
パーティを主催した不動産会社オーナーのグラント・ワイズさんは、高額のチップが確実にライアンさんの手元に入るよう、チップを渡す際に、レストラン側に確認を取っていたという。
そこでワイズさんが説明された方針は、「受け取ったチップを全額マネージャーに渡し、ライアンさんはそこから20%を受け取ることができる」というもの。だが、これはライアンさんの3年半の勤務の中で、一度も適応されたことがないルールだったそうだ。
■チップの共有はするべき?
ワイズさんはレストランにチップを返金するよう頼み、店の外でライアンさんに現金を直接渡すことにした。しかしライアンさんは、レストランから解雇処分となった。
アメリカに限らず、チップの習慣がある文化圏では、こうしたトラブルはしばしば報告されている。高額のチップを受け取る花形のホールスタッフがいる一方で、チップを一切受け取ることができないキッチンスタッフが、不満を訴えるケースも少なくない。
SNS上でも意見が分かれており、「不当な報復だ」「気持ちはわかるが店のやり方はずるい」「チップ文化の悪いところが出た」とさまざまな意見が交わされている。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)