20代娘になりすました40代母が逮捕 誰にも気づかれず2年間も詐欺重ねる
20歳も若く見せた手腕は見事と言えるが、詐欺行為は絶対に許されない。
2018年まで2年間、誰にも気付かれないまま自身の20代の娘になりすましていたアメリカの40代の女が、詐欺の容疑で逮捕されていたことがこのほど明らかになった。『Oddity Central』や『Daily Mail』などの海外メディアが報じている。
■娘と疎遠になった40代の母
詐欺容疑で逮捕されたのは、アメリカのミズーリ州に住むローラ・A・オグレズビー(48)。アーカンソー州・ジョーンズボロで、2016年まで娘のローレン・アシュリー・ヘイズさんと一緒に暮らしていたが、ある時、仲たがいした。
ローラはミズーリ州へ引っ越し、当時20代前半だったローレンさんとは疎遠になっていったという。
■約280万円を横領
当時43歳のローラは、引っ越す際にローレンさんの身分証明書を盗んでいた。そして21歳も年下のローレンさんになりすまし、社会保障カードを発行してもらうことに成功すると、さらに娘名義で運転免許証も取得した。
警察によると、この詐欺でローラが2年間で横領した金額は2万5,000ドル(日本円で約280万円)以上にものぼる。
地元の大学に入学し、金利が安い学生ローンから9,400ドル(約100万円)を借り、5,920ドル(約70万円)の教育助成金を申請するなど、次々と詐欺を働いていたという。
■2年間気づかれず
女性は化粧をするため、10代でも20~30代に見えることがある。その逆に、40代のローラが20代に見せることもできるのかもしれない。
実際に大学在学中の2年間、「22歳のローレンさん」になりすましていたローラについて、疑いを持つ者はひとりもいなかった。それどころか、彼女は大学生の彼氏まで作っていたのだ。
しかしある日、彼氏に暴力を振るわれたローラは、女性用シェルターを自宅で提供していた家庭に逃げ込んだ。その夫婦がローラの年齢に疑いを抱くようになり、警察に通報されたことで、さまざまな詐欺行為が発覚した。
■裁判で有罪判決なら服役も
当時、市立図書館で働いていたローラは帰宅途中、警察官に止められた。「あなたは45歳のローラさんですか?」と尋ねられると最初は否定したが、警察は正体を示すデータをすでに集めており、それを示されるとあっさりと罪を認めたという。
社会保障に関する詐欺行為は罪が重く、裁判で有罪判決が確定すれば、仮釈放なしで最大5年の懲役刑が下される可能性が高い模様だ。また大学側へは、1万7,521ドル(約199万円)を返済・返還するよう命じられているという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)