『キョコロヒー』面白さの理由 日向坂46・齊藤京子とヒコロヒーの凄さ
時間帯繰り上がりで話題の『キョコロヒー』について、2人の面白さと将来性について分析。
■齊藤を泳がせる芸風
芸人はやはり騒いだほうが、笑いはとりやすいだろう。それにもかかわらず、齊藤を泳がせながら、やりたいようにやらせた上で、落ち着いて笑いにつなげる手腕はそう簡単なものではない。
騒ぐタイプの芸風ではないということで、『キョコロヒー』との巡り合いは、前に前に出なければチャンスをつかめない昨今のお笑い界で、自身をアピールできるこれ以上ない幸運。
実際、ヒコロヒーは『キョコロヒー』がなければ、どうして急にテレビに出てきたのかと、理解されない度合いも高かったように思われる。
■『The W』
芸人とひな壇番組があふれている芸能界で、ヒコロヒーは、ひな壇ルートを経ずして、自身の活躍の場を広げるチャンスをつかんだ。
ひな壇番組にあまり出ないというのは、じつは、スター芸人になるためのひとつの要素だろう。ヒコロヒーは、今回の『女芸人No.1決定戦 THE W 2021』(日本テレビ系)の決勝に進出している。
『THE W』での注目は、ヒコロヒーと、昨年は、勝ち抜き方式の上で、ゆりやんレトリィバァに負け、優勝にたどり着けなかったAマッソだろう。
『THE W』のおかげか、女性芸人もにわかに実力者が現れ始めている。今後のヒコロヒーら、女性芸人の活躍に期待したい。
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(文/メディア評論家・宮室 信洋)