人気アスリートが美人モデル装ったオンライン詐欺被害に 15年で9000万円を貢ぐ
男性の一途な気持ちに付け込んだ詐欺師たち。純粋すぎるのも時に問題だ。
イタリアの男子バレーボールで活躍する人気選手が、オンラインで知り合った「美人モデル」に15年間もだまされ続けていたことが発覚した。イギリスの『Oddity Central』やインドの『NEWS18』が報じている。
■スーパーモデルの写真に…
詐欺の被害に遭っていたのは、元イタリア代表のバレーボール選手であるロベルト・カザニガさん(42)という人気アスリート。15年前、友人だったマヌエラという女を介して、「マヤ」と名乗る自称ブラジル人モデルとオンラインで知り合った。
マヤは自身のプロフィールに、ブラジル出身のスーパーモデルであるアレッサンドラ・アンブロジオの写真を使用。あまりの美しさに、ロベルトさんは一目惚れしたという。
■「医療費が必要なの」
アレッサンドラの写真を、すっかりマヤだと信じ込んでいたロベルトさん。彼女への恋愛感情は募る一方で、やがて彼女も「自分たちは恋人同士」だと言うようになった。
ところがその後、マヤは「現在は重い病気の療養中で医療費が高額。お金が必要なの」と相談してきたそうだ。
「マヤを救ってあげなければ…」と思ったロベルトさんは、請求された医療費の他に、アルファロメオの車まで彼女にプレゼントしたという。
■チームメイトらが警察に相談
その後も15年間にわたりマヤに一度も会うことはなかったが、ロベルトさんは電話やSNSで交わされる彼女の言葉のすべてを信じてきた。
しかし、高額な医療費を送金し、プレゼントを贈り続けるなかで次第に借金苦に陥るようになり、ある日、チームメイトたちにマヤとの関係について打ち明けた。
チームメイトたちは「詐欺なのでは?」と交際に猛反対し、心配して警察に相談。そこでやっとロベルトさんも目が覚めたという。
■被害総額は9000万円以上
警察がロベルトさんの送金先を調べると、預金口座の主は、イタリア半島西に位置するサルデーニャ島に住むヴァレリアという50歳の女であることが分かった。
ヴァレリアはマヌエラとマヤの共通の友人で、今回の犯罪を企てたのがマヌエラとその彼氏であることも判明。4人はグルになり、ロベルトさんを15年間も苦しめ続けていたのだった。
警察によると、被害総額は80万ドル(日本円にして9,000万円超)以上にものぼるという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)