食物アレルギーのアナフィラキシーショックに対処 エピペン使用法動画が大反響
誰かがアナフィラキシーショックを起こし、自分でエピペンを打てそうにないとき、これを覚えている人が周囲にいれば…。
食物アレルギーで重いアナフィラキシーショックを起こした経験がある人は、補助治療剤としてアドレナリン自己注射薬の「エピペン」が処方され、バッグに携帯していることがある。
目の前で大切な誰かに万が一の事態が起きたとき、あなたは果たしてそれを代わりに打ってあげることができるだろうか。
【動画】アナフィラキシーショックの補助治療剤「エピペン」の使い方
■重いピーナッツアレルギー
このほどTikTokに、Faith Pancoastさん(@faith_pancoast)さんというユーザーが「学校では教えてくれないけれど、大切な人の命を救うためにとても重要なこと。皆さんも、どうか覚えておいて」として、ある動画を投稿した。
Faith Pancoastさんはピーナッツに重度のアレルギーがあり、万が一のアナフィラキシーショックに備え、常時エピペンを携帯している。だが自分で打てる状況ばかりではない。
一緒にいるのが家族なら助けてもらえるが、一般的には「太ももに打つ」程度の知識しかない人がほとんどだという。
■1回限りで失敗は許されない
重度の食物アレルギーでは、摂取後の数分~数十分で本格的なショックを起こすことがある。救急救命士や医師による専門的な処置、治療を受けるまでの間、一時的にアナフィラキシー症状の進行を緩和するのが、ファイザー社による自己注射器「エピペン」だ。
透明なケースに収められた太いフェルトペンのような形をしており、詳しい説明もあるが、それを読む余裕はあまりないだろう。
とにかく、オレンジ色のキャップに触れないこと、太ももの「前面ではなく横」に打つこと、ズボンの上からでも打てることを覚えておいてほしいという。
■使用する際の手順
エピペンを使用する際の手順を、Faith Pancoastさんは次のように示している。
①透明なケースからエピペンを取り出す(オレンジ色のキャップには触れない)
②青いキャップ(ロック)を外す
③オレンジ色のキャップが下を向くようにぎゅっと握りしめ、太もものサイドへ刺す
④10秒間カウントしたら離す
⑤オレンジ色のキャップ部分が使用前より長く伸びているかを確認
⑥使用後のエピペンは捨てずに救急救命士に手渡す(使用の事実と量を確認するため)
■「ためになった」と誰もが絶賛
大事な誰かに万が一のアナフィラキシーショックが起き、自分でエピペンを打てそうにないとき、これを覚えている人が周囲にいるといないのとでは、大きな差を生む。
動画には69.2万の「いいね」がつき、シェアも4.4万を超えている。Faith Pancoastさんには「とてもためになった、ありがとう」といったコメントも、1万超寄せられている模様だ。なお、使用法についての日本語による簡単な説明はこちらで確認できる。