憧れの”戦車”購入しタクシー業スタート 4児のパパのユニークな案に注目集まる
大きく迫力もあり、かっこいい戦車や輸送車。「一度乗ってみたい!」という人は多いだろう。
イギリスで今、イベントなどで生かすことを考案し、廃棄されていた陸軍輸送車を購入した男性が話題になっている。そんな珍しい事業がなかなか順調であることを、『India Times』や『News18』などの海外メディアが報じている。
■約300万円で軍の車両を購入
イギリス・ノーフォーク州の州都ノリッチ市に住むマーリン・マチェラーさん(38)は昨年、「オンラインで戦車が売られている」との情報を聞きつけた。
ある民家の庭に廃棄されたまま40年間にわたり眠っていたものだといい、マーリンさんはこれを所有者から2万ポンド(日本円で約300万円)で購入した。
■憧れだった戦車
車両は全長5メートルで、名称は「FV432装甲兵員輸送車」。見かけは戦車そのものだが、実際には戦車と同レベルの重装備を施した輸送車だという。
この輸送車は1967年に製造され、長年イギリス陸軍によって使用されてきた。マーリンさんは「ずっと戦車に憧れていたんだ。輸送車でもいい。手に入れられてとても嬉しい」と喜びを語っている。
■イベントに引っ張りだこ
車の中は9人が座れる仕様になっており、マーリンさんはこれを用いて『戦車タクシー』という名のタクシー業を営むことを思いついた。
交通省に事業としての申請を済ませたところで、認可されるまでは結婚式、葬式、プロムなど、大きなイベントのパフォーマンスの一環として、乗客を輸送することのみ許されているそうだ。1回のイベントで、750ポンド(約11万円)の料金を請求しているという。
■娘たちも大興奮
ユニークなアイディアは瞬く間に巷に知れ渡り、今では見ず知らずの人からも「戦車に乗せてください」と声をかけられるというマーリンさん。週末になると4人の娘を乗せ、地元のスーパーマーケットに買い出しに行き、公園に寄って帰るのが恒例になっているそうだ。
マーリンさんはメディアの取材に、「下の娘たち3人はこの車が大好きです。『学校にもこれで行きたい』と言うほどですが、中学生の長女は、『かっこいいけれど恥ずかしい。友達に知られなくない』なんて言っています」と笑いながら話している。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)