遊園地のワニと自撮りしようと… 置物と勘違いした男性が噛まれる惨事
好奇心の代償は、あわやワニのエサ? 楽しいはずの遊園地で、ハプニングが起きた。
フィリピンの遊園地で、園内にいた1匹のワニをプラスチック製の置物だと思った60代の男性が、自撮りをしようとした。ところがそのワニは生きており、攻撃されてけがを負ったことを、『boingboing』『odditycentral』などの海外メディアが報じている。
■園内にワニの置物?
11月のある日、フィリピンのカガヤン・デ・オロ市にあるアマヤビュー遊園地で、家族と一緒に誕生日を祝うために同園を訪れたネミヤス・チパダさん(68)という男性に災難が降りかかった。
園内の一角で、実物そっくりに作られたプラスチック製のワニの置物を発見し、頭を叩くなどしながら一緒に自撮りをしようとしたのだ。この時点で、ワニが本物だという考えは微塵もなかったようだ。
■本物だと気づいた時には…
頭を叩かれたことに腹を立てたのか、それとも距離があまりにも近すぎたのか、ネミヤスさんが置物などではなく本物だと気づいた時には、すでにワニの歯が左腕に深々と食い込んでいたという。
SNSを通じて拡散された映像には、ネミヤスさんが叫びながら腕を引き抜こうとするショッキングなシーンが映し出されており、最終的にはけがを負いながらも、ワニから逃げのびることに成功したようだ。
■セキュリティの甘さが原因?
ネミヤスさんはちょっとした好奇心の代償として、腕と太ももに8ヶ所の傷と骨折という大きなけがを負ってしまった。
ネミヤスさんの娘は「ワニの囲いの中に入らないようにする警告などはなかった」「もしあれば父が中にはいることはなかった」と、動物園側のセキュリティの甘さを追及している。
遊園地側は治療費を負担したが、担当者は、ネミヤスさんが入ったエリアは立入禁止であり、事故は園の怠慢によって起きたものではないと主張している。
■軽率な行動に批判も
このニュースに対しSNS上では、「ワニが思ったよりも大きくて驚いた」「近くに亀の置物があったので、ワニもそうだと思ったのかもしれない」「無事に逃げられてよかった」といった反応が寄せられた。
一方で「ビデオを見たら明らかに立ち入り禁止エリアで、この男の行動に気分が悪くなった」「おバカな客のせいで遊園地が治療費を負担するなんて」と、ルールを破ったネミヤスさんに対して厳しいコメントも投げかけられていた。
遊園地に生きたワニがいることは稀かもしれないが、そもそも立ち入り可能なエリアかは確認するべきだろう。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)